第3話 ‪アジトへ行こう!

着いた。ここスラムの外れにある巨大な岩の中にある空洞が俺らのアジト。

ここには俺含め20人くらいいるかな。


「よ!みんな元気そーじゃん!」

「あ!カイぃぃ!何してたんだよ」

「悪い悪い」

案の定ゴオラはプンプンしてた。


「まぁいい。久しぶりに組みしてくれたら許す」

「いいよ!」

組みとは、俺らが独学でやってる格闘の練習である。ちなみに、俺が1番強くて、次にゴオラでその次にドータって感じ。


「じゃあこい!」

「オーラぁぁぁ」

ゴオラは、右からパンチをしてきたので、それをしゃがんで避けながら左脇腹にパンチを入れる。そうするとゴオラが、「うっ」と言いながら後ろへ下がる。

「まだまだこれからだよね?ゴオラ?」

「くっそ」

と走り込んみながらパンチして来たので、パンチを避けつつ腕を掴み俺の体を軸に1周おもっいきし周りながら足を掛けうつ伏せの状態にして倒す。

最後に腕を背中の後ろでキメると、

「痛い痛い痛い!キブぅ」

となるので、俺の勝ち。


「ん?カイ?」

首を傾げながらやってきたのは、俺らのお金管理担当リサだ。女の子達のまとめ役でもある。

「やぁリサ」

「あんたね!どこ行ったのよ!心配したんだから!!」

「まぁまぁ落ち着いてよ!リサ!」

仲裁してくれたこのちっちゃい獣人ちゃんはモネちゃん!我らがアイドルだね!

「わー!ゴオラくん大丈夫?」

「な!心配ねーよ!モネ」

と顔を赤らめながら答えるゴオラ。

うん。なんとも分かりやすいな!

「はぁ。モネ、ゴオラに手当してあげて」

「はい。行くよゴオラくん!」

「あぁ」

2人は奥へ歩いて行った。


「ところでカイ。収穫は?」

「ん?なんの事?」

「あんたね。そーいえばゲッタンは?」

「あ!やべ。」


ゲッタンとは、俺のツーマンセルの相棒である。俺らはまだ見た目は子供で危ないため、俺ら的に危険を減らすために2人1組で行動しているはずなんだが、、。


ガタン。

「おい!カイ!てめぇなんでいつも置いてくんだよ!」

「おー!ゲッタンおかえり」

「んだとぉ!」

「ゲッタン!収穫は?」ドスの効いたリサの声

「はい。リサ姉30イェンほど。」

「流石ゲッタンね。比べてカイは本当にダメね」

「ごめんよリサ。またすぐ行くから!ゲッタンにも申し訳ないから今回はちょっと1人で行ってくる」

そう伝えまたスラム地区へ赴いた!


ーーーーーーーー

アジト


side リサ

「1人で行ってくる!」

と呑気にまた出て行きやがった。


「ごめん。リサ姉」

「あんたが謝ることじゃないわ。とりあえず休みなさい」

ゲッタンは自分の寝床へ行った。

そこへ、ドータが戻ってきた。

「あれ、カイは?」

「あいつならまた外行ったわよ」

「えーもしかしてまた怒ったの?ダメじゃん!」

「だってしょうがないわ!ゲッタンばっかお金集めてきてカイはいつもゼロなのよ」

「リサも知ってる通りあいつも怠けてる訳じゃねえ。」

「えぇもちろん知ってるわ」

「なんでそんな強くあたっちゃうんだよ。好きだからか?」

「…。」

「そんな顔赤くしてたらバレんぞ?」

「う、うるさい」

「ハッハー」

笑いながらドータはどっか行った。


ドータにバレてると思わなかった私は立ったまま頭を抱えていた。

すると、

「リサ何してるの?」

「モネ。手当は終わったの?」

「うん!終わったよ。カイくんは?あ!もしかしてまたやっちゃった?」

「…。」

何も言わずに頷いた。

「もー!リサはなんでいつもそうなるのよ!カイくんもサボってる訳じゃなくてちゃんとやってるけど収穫がないだけでしょ?」

「うん。それは分かってるわ」

「ならなんで、お疲れ様とかの言葉が出てこないのよぉ!リサ。このままだとまずいよ?」

「だよね。分かってはいるのよ。けどね」

「まぁ2人でまた話し合おっか」

「えぇ」









※初めて女性sideパート書いて見たけど、なんか難しいっす。

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