第2話 名前と出会い

「おいてめえ覚えとけえよ!」

俺は今、所持品を漁っている。

1人のチンピラを出会い頭に木刀を脛へ思っいきり叩きつけた後、羽交い締めにした。そして、紐で拘束した。


「え〜なんにも持ってないじゃん〜」

「なんだと!」

「もう役に立たないんだから!」

と言うと同時に、ポケットからナイフを取り出しそいつの首に一刺し。


俺がスラム地区に来てどれくらい経ったかな。

2年経たないくらいかな。

色んな事を学んだのさ!

まず、人の殺し方、物の盗み方。でも1番良かったのは友達が出来たことかな。

後、その友達に名前はと聞かれ自分に名前が無いことに気付いたので、そいつに名前を付けてもらった。


では、自己紹介を!俺の名は、カイです!


「おーいカイ!何やってんだ〜」

おーナイスタイミング!!では紹介しよう、俺の友達ドータくんです。

「よ!ドータ。今生活費を稼いでた」

「いいのあったかよ」

「いやあそれがこいつなんも持ってなくてさ」

「はッ!ドンマイなやつだな!俺は今日15イェン稼いだぜ!」

「え、いいな」

「しゃーねーな。あとで焼き鳥分けてやるよ」

「ヒュー太っ腹」

2人で楽しく話していると、

「ドータくん!カイくん!」

また別の友達が来た。

「久しぶりだね!ロキ」

「カイが全然顔出さないからゴオラくん怒ってたよ。勝ち逃げは許さんってね!」

「仕方ないじゃんか〜食うもんなかったんだから」

「まあカイは運わりーよな!毎回なんも持ってないやつばっか引くから」

と爆笑しながらドータが笑いやがる。

「たまにはさ顔だしてよね!カイくん」

「分かってるって。なら今から行くか」

道中で焼き鳥を買って3人で分け食いながら俺らの秘密基地へ向かった。


※1イェン=1円と思ってください

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