第42話 俺ニート、スピアルとの約束を取り付ける
ってか、俺感情があらぶっているからか、リバーサル社の人間を呼び捨てにしていたな。
ペリーはいいけど、スピアルはやめておこう。ジョナサンの担当者だし。
「ところで頼みたいことがあるんだけどいい?」
「何かな?この僕にお願い事かい?」
「スピアル……さんに会えるようにお願いできない?ちょっと直接会って話をしてみたい」
「のんのん、初対面の相手を犯人呼ばわりするのは良くないよ」
それは間違ってはないが、
こちとら初対面の相手に死んでもらえませんか?ってお願いされてるんだぞ。
「さすがに俺もそこまでやばいやつじゃない。単純に会って確かめたいんだ。この人が犯人なのか?人間に備わっている直感とやらで」
とりあえず俺は、それっぽいことを言ってごまかすことにした。
「……まあ、僕は別に構わないんだけどね、スピアルがなんていうかがわからないけどさ」
「来てもらうように頼むことはできる?」
「できるさ、僕に任せておいてよ」
「ありがとう」
「少し待ってて」
それから待つこと15分後……
「お待たせ!OKだってさ、良かったねぇ♪」
「ありがとう。顔も見たことない俺に協力してくれて」
「……それはどうかな?」
「……え?」
「僕と今後マッチングしたらよろしくね♪言っておくけど手加減するつもりはないよ♪」
(…………)
もし実際に戦うことになったらすごく強そうだな……
それ以前に、戦うことが決定した時点で、もう2度と情報交換はできなくなる。
貴重な情報のやり取りできる人を失うのは避けたいな……
「レダ君は何リーグにいるのかな?」
「リーグ?」
「もしかして説明を受けていないのかな?バトルリーグだよ。マッチングする相手がまとまっているグループのことさ」
「わからない。特に話を聞いていない」
「じゃあ多分アマチュアリーグでしょ?僕レギュラーリーグにいるから、頑張って上がってきてね♪」
そんなシステムがあるのか……?
もっと詳しく聞いてみるとするか。
「レギュラーリーグに上がるためには、どうすればいい?」
「とにかく試合に勝つことだね。それで昇格戦っていうのに挑戦権が与えられたら、それに挑んで勝てばレギュラーリーグに上がってこれるよ♪」
「レギュラーリーグに上がるといいことってある?」
「ポイントがもらえるよ!そのポイント次第で収入を増やしたりとかできるよ♪サービスの内容も拡大できる!まるでゲームみたいにね」
(…………)
このゲームにリーグなんてあったのか……
それに昇格すればポイントがもらえる……これはお得そうだ。
でも多分、今のアマチュアより強いんだろうな……
「それじゃあ僕はそろそろ失礼するよ。あっ、スピアルだけど明日来るみたいだから歓迎の準備をしておくといいよ。それとうちのスピアルをよろしくね」
「ああ、情報をくれてありがとう」
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