第8話 俺ニート、初期設定をする
その言葉を聞いた俺は、アリスの料理を見てみた。
そこにはとても美味しそうな料理ができていた。
「なかなか美味しそうな料理ですね」
「腕によりをかけて作りましたよ!」
「いただきます」
早速アリスの料理を食べてみた。
料理の味はとても美味しい。この子料理がとても上手なんだな。
「なかなか美味しいですよ」
「それは良かった!私料理は結構自信あるんですよ~」
「そうなんですね」
「ところで質問なんですが……」
「はい、どうしましたか?」
「今後アリスさんは、俺の家でずっと住み込みで働くということなんでしょうか?」
「さすがにずっと家にはいないですが、基本的にはそうなりますね」
「そうなんですね。だから車のときに、恋に落ちてはいけないということを先に警告したのですね」
「そうですね。なので気を付けてください!」
男女1つ屋根の下で暮らすとなれば、場合によっては恋に落ちることも十分あり得る。
恋人にならないようにするのは、結構大変なことかもしれない。
「さて、この後なんですけど、三上さんには初期設定をしてもらいます。ゲームのためにですね」
「初期設定ですか?」
「今夜から行われるゲームのために、そのゲームで使うアバターみたいなのを作らないといけないんです なぜなら行う場所は現実世界ではないので」
「なるほど……ってちょっと待ってください。現実世界じゃないんですか?」
「はい、正確には家の中に生成されたゲートをくぐって、ゲームの世界に行く感じになります」
結構本格的だな!まるで漫画の世界に入り込んだみたいだ!
「どうやって登録するんですか?」
「まずゲーム時に着る服装を決めます。顔とかはそのまま反映されます。ゲーム中は普段どんな服を着ていても登録された服装で参加することになります」
「なるほど」
俺はタンスの中から、そこそこかっこいい服を選んだ。
「これでお願いします」
「わかりました!ではその服をお借りしてもよろしいですか?」
「はい」
「ありがとうございます。一旦ここで待っていてください」
アリスが俺から服を受け取ると、別の部屋へ向かった。
数分後……
「終わりました。服はお返ししますね」
無事登録が終わったようだ。
一体どうやってやったのだろう?
「次に戦闘時に使う武器を選びます。剣、銃、魔法、バディの4種類から選べます。といってもペットは上級者向けなのでまだ選ばない方がいいです」
「なるほど……では銃を選びます」
APAXで何回も銃をぶっぱなしてきた俺は、きっとゲームの世界でもうまくいくだろう。
っていうことは、剣を使って倒すゲームをしてきた人は、きっと剣を選ぶのだろうな。
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