平和な日々に不穏な影が...

「よっしゃー!きたーく!」

「空、なんかいつもより元気?」

「毎回、こんな長時間やってたらもっと疲れて即寝るじゃないか」

「先輩、今日能力使わなかったじゃないですか!僕の能力、効力は強いけどその分体力を消耗するんですよ」

俺の後輩は、想像を具現化するという最強格の能力を持っている。だけど、その分体力を消耗し、たくさん使った日には即寝るのだ。

「俺は疲れた、喉も渇いたし」

「ここ飲み物ないですよ」

「マジかよ〜」

「なら買ってくるわ」

「空の分も買ってくる、何がいい?」

「聞かなくても先輩ならわかるでしょ?」

「一応な」

「サイダー!」

「いつも通りだな」

ほんとに、飲み物買う時ほぼサイダーって飽きないのかよ。そんなことを毎回俺は思っていた。

「お金はあとで渡してくれ」

「え〜先輩の奢りじゃないんですかー」

「俺だって金欠やねん!」

俺だって奢ってあげられるなら、奢ってあげたいよ。奢れる先輩ってかっこいいし。

「わかりました。後で100円渡しますね」

「しっかり払ってくれ」

「ちぇ」

「30分程度で帰ってくる」

「気を付けてくださいねー」

そんな会話をしながら何でも屋を出て行った。

今は22時、ということもあって辺りは暗く人の数は減っていた。さっさと買って帰ろう。

まだまだ夜は寒いな、たまには肉まんでも買うか150円だし。そんな音を考えていたらすぐにコンビニについた。ついてすぐサイダーと肉まんを買い、足早に出て行った。

歩いて10分程度だった頃ふと空を見てみるととても星が綺麗だった。気づいた時には

「星めっちゃ綺麗」

と、呟いていた。

空を見上げて星に見惚れていると後ろから急に銃声がなった。

「あぶね!」

そう言いながら俺は回避行動をとっていた。

「こんな危ないことする奴は誰だ?」

そういい後ろを振り向くと誰もいなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る