教国動乱

第5話 噂

 第一話に神に関する記述を追記致しました。

 簡潔に示すと『神は世界を正す調停者』です。








 ◇◇◇











 冒険者登録してから2週間。



 毎日毎日ひたすら依頼だけこなして来た。



 その結果冒険者ランクはEまで上がった。


 でも…


「面白くない」



 僕はこんな物に縛られに来たんじゃない。


 自由に世界を駆け巡る為にあの堕天をこの身に受けたんだ。


 まぁお金の為だからしょうがないか。


「こんにちは〜」


 そんなこんなで僕の冒険者登録の時からずっと僕の事担当してくれてるお姉さんの所に行く。


 前別の人の所に行こうとしたら『貴女の担当は私ですよ』って呼び寄せられたんだよね。


「こんにちは、レイちゃん」


 毎日会ってる影響で愛称で呼んでくれるようになったし。


 この街であった唯一の良い事だね。


「そういえばレイちゃん聞いた?」

「何を〜?」


 色々噂話を教えてくれるのも嬉しいね。

 僕酒場出禁になっちゃったから。


「なんでも、もうすぐ教国に創造神様の使徒様がご降臨して、御言葉を頂けるらしいよ」

「へぇ〜…………」


 教国か………確か今居るこの大陸最大の宗教『創世教』とかいう宗教の総本山だっけ…………


 そんでもって『創世教』は確か………世界の創始者たる『創造神』を頂点に様々な神を敬い奉る宗教だったかな。


 創造神の使徒ねぇ……………


 会った事も無いや。

 創造神自体は会ったこと有るけど。



「よし、僕教国まで行ってくる。 使徒様とやらが降臨するのは何時なの?」

「へ………?」


 うん?


「あ、いや………使徒様がご降臨なさるのは1週間後だけど」

「ん、ありがとうお姉さん。 じゃぁね〜」

「え、ちょっ………!」








「レイちゃん大丈夫かな…」


 教国まで馬で本気で駆けても2週間はかかるよ…?














「よし」


 準備は出来た。


 この2週間の間で拝借した、大容量空間拡張バックっていうなんか見た目の100倍ぐらいの量の荷物が入る超高級品(金貨100枚ぐらい)を背負う。


 勿論中には有り金全部はたいて買ったお酒が詰め込まれてる。



 教国の場所もわかる。


 さっき注意深く、気配を探って見たらここからかなり離れた場所に神性の気配がした。




 多分もう使徒とやらは降臨してる。




 創造神クソババアの使徒…………



 どんなやつかは拝んでみたいし。



 あわよくば



 なんか物凄く嫌な予感もするし。




 なにより創造神が嫌いだからその使徒は殺したい。



 大事な事なのでもう一回言う。


 創造神の、事が、大嫌い。



 嗚呼、ほんと…




 できることなら…







「創造神の事も殺したいな〜」






 ほんとに嫌い、あいつ。








 嗚呼、イラついて来た。



 道中の景色楽しみながら行こうと思ってたけどもう良いや。




 この世界では希少な空間魔法。



 人間はその才能を持ってる奴が少ないらしい。



 まぁ僕は神だから関係無いけど。



 そんなこんなで。



「【転移】」




 大体の場所さえ分かればこれぐらい余裕なのだ〜










 ◇◇◇


 魔法の種類

 ほとんど名称通りなので説明はほぼ省くゾ!


 基本六魔法


 火魔法 炎を操る

 水魔法 水を操る

 風魔法 風を操る

 土魔法 土を操る

 光魔法 光を操る

 闇魔法 闇を操る


 特殊魔法


 無属性魔法 結界を創ったり、身体能力を向上させたりする


 空間魔法 空間に干渉する魔法、空間転移などが出来る



 この世界で一般的な魔法はこの8つ


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堕天者の旅路~堕天者は自由に身を躍らせ、世界を廻るそうです~ @jyagapoteto

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