第4話 依頼


「それでは早速依頼を受けて行きますか?」


 依頼かぁ…………



 盗賊団を殺した時からつけてる外套のポケットから使い古した黄金の懐中時計を出して時間を確認する。


「う〜ん………………受けて行こうかな」


 酔った勢いで忘れてたけど昨日酒場出禁になったからする事無いんだよね。


「分かりました。 レイル様は冒険者登録したばかりでGランクですので受けれる依頼は………街の外で薬草採取ですね」

「ん、じゃあそれでお願いします」

「はい、では薬草を採れるだけ取ってきてください。」

「分かりました〜」















 ギルドを、出て道に迷って四苦八苦しながら何とか街の外に出た。


 ちなみに街の周りにはデカイ壁がある。


 昨日の野宿の時はお世話になりました。



 ところで…………





「さっさと出ておいでよ」



 ギルド出た時からコソコソ着いてきてる醜い人間共。



 嗚呼、本当にイライラする。



 僕に何かしようとしてるとかはどうでも良い。



 ただ、僕の命よりも大切な物を狙われるのはほんとに気分が悪い。



「へへ、バレたか嬢ちゃん」

「いやいや、嬢ちゃん、1つ話があるんだがなぁ…?」

「言ってみなよ」



 言葉次第では、殺すから。



「いや〜、嬢ちゃん。 冒険者ってのは危険なもんだ」

「特に嬢ちゃんみたいなちみっこい奴は特に狙われやすい。 そいつが希少な物を持ってるってなったら特に、な?」

「そこでだ、嬢ちゃんの持ってた、あれなんかは特に危険だ。 あんなもん持ってたら殺して奪ってくださいなんて言ってる様なもんだ」

「だから俺たちがその懐中時計を預かっててやるよ!勿論金はいらねぇ!どうだ?」


 男2人か続け様に喚く。


 煩い。


 五月蝿い。


「消え失せろ」

「あ…!?」

「てめっ…!?」


 ただ殺すんじゃなくてこの世界から存在を消し去った方が楽だね。


「【■■《グ■トニ■》】」

「っ、なんだ、これ…!」

「近付いて、来るなぁ!」


 僕の足下の影が蠢き、男2人を闇で包み込む。


 そして瞬く間に闇のベールが無くなるとそこには


「嗚呼、やっぱり罪ってのは重いね」













 男2人を影で呑んだ後、薬草を探しに来た。


 なかなか見つからないなぁ………



「にしても」


 ちょっとやりすぎちゃったなぁ。


 ついカッとなってやっちゃった。


 ほんとにヘマした………


 あんな所で時計を出すんじゃなかった………


 嗚呼…………



「お腹空いた…………」


 薬草は見つからないし。


 さっきの能力の代償でお腹空くし。


 そういえば、



 この街に来てからちょっと不快な事しか起きてない…



 酒場出禁なったし移動しよっかなぁ…?

















 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 後書き



 文がぐちゃぐちゃになっちまいました


 前戯は終わりなのです


 次回から正真正銘の本編

 主人公・レイルの謎に迫りながら、その旅の珍道中をお楽しみください

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