第3話 ギルド



 前述


 主人公・レイルの身長を160から150に変更しました。















 昨日酒場で色んな人とお酒呑みながら情報収集したところ。


 お金を稼ぐのに丁度いい"冒険者ギルド"というのがあるらしいから、


 街の人達に場所を聴きながら突き進んでます。


「うぷっ………」


 やばい。


 二日酔いで吐きそう。


 久しぶりのお酒で調子に乗ってエール50杯近く呑んだからなぁ………


 おかげでお金が全部無くなっちゃった…


 にしても全然ギルドとやらが見つからないな〜


 街の人は剣と杖が交差した看板がギルドだって言ってたけどそんなの何処にあるの………?


 う〜ん………


「っ、たた…」


 考えながら歩いてたら人にぶつかった。


 や〜謝らn………



「んだぁ!?お前!喧嘩売ってんのかぁ!?」



 ????????



 なんかぶつかった人に凄い睨まれてる。



 え?ちょっとぶつかっただけでそんな怒る?


「うんとかすんとか言ってみろやぁクソガキぃ!?」

「すん」

「……………殺す」


 えぇ…?


 まってまってまって…?


 そっちがうんとかすんとか言えって言ったのに…?


「死ねぇぇぇ!」


 うわ、殴りかかってきた。


 ん〜…


 よし、身ぐるみ剥がそう。


「【視界暗転ブラックアウト】」

「っ、!何が、!前が見えねぇ!?

 何しやがったクソガキぃ!?」


 う〜ん。


 カッコつけて【視界暗転ブラックアウト】とか言ったけどなんか微妙だね。


 まぁ取り敢えず。


「【縛れ】」


 地面から蔓が出てきて、襲いかかってきたお兄さんの手足を縛る。


 そういやこの人昨日の盗賊団のボスぐらいゴツイ。


「ちょっと失礼しますね〜」

「っ!何してやがるクソガキぃ!?」


 お金はどこかな〜

 あ、有った。


「お兄さん、以外とお金持ってんだね」

「っ、辞めろ!俺の金だぞ!?触るなよ?!」


 銀貨を20枚も持ってるじゃん。


 エールが呑み放題……………


 よし、少しばかり拝借しよう。


「っ、俺に手出したらどうなるのか分かんのかお前!?」

「んぇ…?なんか有るの?」


 もう貰う物は貰ったから用は無いんだけど。


 蔓は誰かが外してくれるでしょうし、視界だって暫くすれば元に戻るし。


「俺はだぞ!!!」

「【眠り、従え】」

「ぁ…」


 いや〜、冒険者って聴いて咄嗟に催眠掛けちゃった。


 ……………うん。


 パチンッ!と指を鳴らしこのお兄さんに掛けてた催眠以外の2つの魔法を解く。


「僕を冒険者ギルドまで案内して?」

「………………仰せのままに」


 そう言いながら僕が元々向かおうとしてた方向を向き、歩いていく。


 やっぱあっちで合ってたんだ。












「…………………ここでございます」

「ん、ありがとう」


 パチンッ!と指を鳴らし催眠を解いた上で催眠を掛ける前の記憶を消す。


 勿論銀貨は全部頂いておく。


「ったた………ん…?なんで俺ギルドにいるんだ…?」


 と、不思議そうにしながらどっかに歩いて帰っていった。


 さてさてさて、


「ギルド………!」


 お金が待ってる…!


 とか思いながら扉を開く。


 それと同時に襲い来る熱気と数多の視線。


 それらを一切気にせず悠々と受け付けらしき所まで歩いて行く。


 そして受け付けのお姉さんに話し掛ける。


「冒険者になりに来ました」

「申し訳ありません。ギルドの規定により15歳以下の方は冒険者になる事が出来ません」


 …………………………………





 …………………………





 ……………………





 これでも15歳なんだって!!!!!










「ほんとに、ほんとに15歳なんですか………?」

「僕の命…いや、魂を掛けて良いですよ」


 あの後何分か掛けて相手の認識を自分の好きな方向に誘導できる【認識誘導】の魔法を使いながら説得して、納得して貰った。


「ではこちらの紙に必要事項を書いてください。 代筆が必要でしたらお申し付けください」

「は〜い」


 え〜まず名前。

 これは…レイル、と。


 次に役割。

 これは…魔法と剣を使う魔法剣士で。


 種族…?

 人間でいっか。


「出来ました〜」

「はい、それでは冒険者についての説明しますね」

「お願いします」


「冒険者というのは主に魔物の討伐、薬草等の採取、ダンジョンの攻略、物品の運搬や貴族、商人の護衛等を行う者達の呼称です。

 冒険者ギルドはそれらに対して報酬を支払ったり、貴族などからの依頼を渡したり、冒険者を縛る事ができる唯一の組織であり、国からの干渉は基本受け付けません」


「次に冒険者ランクについての説明です。 下からG、F、E、D、C、B、A、Sとなっており、依頼は最大で自分のランクより1つ上か1つ下の依頼を受ける事ができます。 また最初はGランクから始まりますが、以来の難易度的にすぐにDランクまでは上がる事が出来ます。」


「基本的な説明はここまでです。 最期にギルド内での私闘は原則禁止です。やるなら外でやってください」

「は〜い」


 う〜ん、詳しい事は教えてくれなかったね〜…



 まぁ必要になったらその都度聞けばいっか。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る