第14話 カクヨムSF研

 前回の記事に連なる内容ですが、カクヨムやTwitter(現X)などでも人が集まる場所を作れないかと考えて作ったのがカクヨムSF研という自主企画でした。カクヨムSF研では当時のユーザー達の自由闊達な意見交換が行われました。近況ノートを介した意見交換がそれほどなかった時代だったと思います。いまもそうした場所があるのはカクヨムのおかげであると感じています。

 ウェブ投稿サイトも小説家になろうやカクヨムといった大手のほかに様々な出版社がウェブ投稿サイトを旗揚げして、失敗を繰り返す、ある意味不安定な場でもあります。かつて登録していたサイトが一年も経たずに閉鎖した事例もありましたね。


 カクヨムはブログ大手のはてなブログとの共同運営ということもあり、コミュニケーションがしやすかったり、居心地がよかったりして、なんとか人心を掴んでいるというのが率直な感想です。

 

 話が逸れましたが、カクヨムSF研は最初数人の書き手に原稿を依頼して回ったり、プロの先生にお声がけをしたりと人の力を結集させて作れた企画でした。当時のイベントに参画していただいたみなさんには感謝しきれません。ここでもお礼を言わせてください。それもこれもその前に「イデア・ワン」という一編の短編があったからで、当時の自分にありがとうと言いたいですね。「イデア・ワン」は様々な方々に評価いただき、でもそれが自分の最高記録にはなりたくなかったというわがままを通した作品でもありました。一度アカウントを変えてゼロからスタートしたとき、それまでの評価はそれまでのことと整理して、もう一度チャレンジしていこうと考えたものです。


 そうして一年目のカクヨムSF研3は別サイトのコンテストで良い出会いに恵まれたこともあり、三人のレビュワーと共に共同作業という形をとりました。じっさい上手くゆくことばかりではありませんでしたが、その結果としてオールレビューという企画が成功したことは何よりも代えがたい経験です。


 いまも私のXのコミュニティにはカクヨムでSFを書かれる皆さんが結集しています。菅浩江先生にも参加していただき、講座の案内などを掲載していただいているのはとてもありがたく感じています。

 いっぽうでカクヨムSF研のコミュニティ参加者が続々とプロへと羽ばたいている点も見逃せません。こうした会を催した意義がありました。

 さいごにカクヨムSF研は自主企画でありながらコミュニティイベントのような形に成長できた素晴らしい企画です。参加して下さるみなさんには大いに感謝しております。

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