第7話 警察に捕まる
いつもの様に学校帰りにロータリーによる。
私 『今日は誰もこないのかな…』
夏休みも終わり、彼氏彼女が出来た人、バイト始める人と少しずつロータリーに集まる人数が減っていった。
帰ろうとしたその時、ブンブンと元気の良いバイクの音が響いた。
Mちゃんだった。
私 『今日は誰も来ないよ。多分。俺も帰ろうと思っていたところ。』
M 『何言ってんの?私がいるじゃない!』
私 『ハハハ。そうだね。そうそう、Mちゃんにちょうど話したいことがあったんだ。』
仲間が集まらない寂しさと、Mちゃんが来てくれたうれしさと…何だかビールが飲みたくなった。
流石に、ロータリーで飲むのはまずい。色んな所から丸見えだからである。
私 『Mちゃん、俺、ビール飲んでも良い?』
M 『良いよ。でも、ここはまずいしょ?』
ロータリーの近くにウージー(サトウキビ)畑があり、その向かいに小さなマンションがある。
ほとんど人も来ないのでマンションの階段で飲むことにした。
M 『私も飲む!』
私 『ダメだよ。バイクやばいよ。』
M 『今日はタクシーで帰るから大丈夫!』
私 『わかった。』
2人で乾杯した。そして、Nの事について聞いてみる。
私 『Nって、良い奴だよなぁ。一緒にいて落ち着くと言うかさ…Mちゃんはどう思う?』
M 『そうね。ロータリークラブのメンバー全員大好き💕』
私 『そ、そりゃ俺もだけどさ。Nどう思う?』
M 『ねぇ、私といてさ、落ち着くでしょ?たまに買い物も一緒に行くし。』
私 『そりゃ、そうよ。だからこうして今も一緒にビール飲んでるじゃない。どうしたのよ急に。酔っ払った?』
その時、マンションの住人が帰って来た。
階段に座っていた私達は邪魔になるので立ち上がり、誤った。
が、住人は睨みつけて上に上がって行った。
私 『ビール…見られたね。何か怒ってたみたいだし。』
M 『二人とも制服姿だし、やばいかなぁ?』
私 『今日はもう帰ろうか?』
とその時、目の前にパトカーが赤ランプ回しながら現れた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます