第6話 台湾の女の子

ビーチパーリーから数日後、正式にUとHが付き合っていると2人から報告してきた。

何でもUは元カノと上手くいってなく、Hに相談しているうちに好きになったそうだ。

有りがちなお話である。

何はともあれ2人が幸せなら良いとみんなで祝った。


Nも 『お前ら、お似合いだぜ〜ヒューヒュー!』と半分強がっていたが、やはり寂しそうではあった。

勿論、この事は私しか知らない…


そこで私はMちゃんという子に目をつけた。Mちゃんも隣り町からくる女の子で美人と言うより、可愛らしい子だ。

おしゃべりでは無いが、いっつもニコニコと笑顔を絶やさない人懐っこい可愛い子だ。


この子はとても感じの良い子で、たまぁに2人で買い物とか行ったりしていた。


私 『そうだ!この子ならNとお似合いなんじゃないか!』


灯台下暗しだなと、密かに思っていた。


Mちゃんは、小学校低学年の頃、台湾🇹🇼から引っ越して来たそうで、台湾語も話すバイリンガルだ。


当時、小泉今日子さんの曲で[ヤマトナデシコ七変化]と言う曲が流行っていて、歌詞の中に中国語がある。

それをMちゃんが日本語に訳してくれて、

皆んな『すげぇーMちゃん!カッコいいー』と褒めていた。

Mちゃんも嬉しそうだった。


今考えると、[ヤマトナデシコ]なのに何故中国語の歌詞があったのか?謎だー!


ともあれ2人をくっつけてやろうと企んでいた。


NとMちゃんを誘って3人でゲーセン行ったりした。何とか2人きりにさせようとするのだか、何故か2人とも俺に付いてくる。


私 『ジュース奢るから、2人で買ってきてくんない?』


N 『一緒に行こうよ。』


M 『そうよ。みんなで行こ』


なかなか難しい。

そこでMちゃんだけ誘いNの事どう思うか?脈はありそうか?聞いてみる事にした。


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