第5話 告白

ひとしきり海を楽しんだ私達はそれぞれ休憩するものや、昼寝するものなど個々に自由にしていた。

私はと言うと、サザエ取りに夢中だった。

沖縄は珊瑚礁の遠浅で、珊瑚の窪みなどにサザエがいる。


私『人数分捕って、ビールで乾杯🥂最高やっさー!』


その時、Nの呼ぶ声がした。


N 『おーい!少し話がーあーるー!戻ってー』


私 『えー!わかったー』


陸地からおよそ50メーターほど離れていたのでデカイ声で叫びあっていた。


私 『まだ、3つしか捕っていないのに…仕方がない。』


多分、Hの事だろう。


私 『Nちゃん❤️どうしたの?そろそろ告るのかなぁ❤️』


と、おちゃらけて言った。


N 『うっ、うっ…ち、違うんだ。』


私 『ど、どうしたん?』


Nは涙目だった。

何でもHとUがアダンの木陰でキスをしているのを目撃したそうだ。

Uとは、ロータリーメンバー1のイケメンだ。家が理容室💈をやっていて、ヘヤースタイルも最先端でカッコよく性格も良い。


私 『マ、マジかー⁉️』


相手が悪い。非の打ち所がないイケメン…

お似合いのカップルに違いはなかった。

が、今の今までUはそんな素ぶりを見せていなかったし、彼女がいるのは聞いていたから驚きだった。


Nはかなりショックを受けていた。

でも、告白する前に解って良かったと思う。


私 『Nよ!しっかりしろー!世の中に女は沢山いる! いいかぁ、よく聞け、世界の人口は約49億人いるんだよ。その内女性は何人いると思ってんだよ。』


☆1985年の世界の人口約49億人 

2024年現在81億人


N 『わからん…何人?』


私 『う、うーんと、俺もよくわからん…

が、それだけ沢山いるって事。お前にも絶対幸せの天使が現れるよー!』


N 『何か、元気でてきたよ。ありがとう!

俺さ、英語勉強する事にしたよ。』


私 『うん?な、何で?』


N 『俺は決めたんだよ。シンディーローパーに告る事にしたんだよ!』


私はそれを聞いて大爆笑した。Nも涙を浮かべながら笑った。

よりによって、マドンナでは無くシンディーをチョイスしたNが好きだ!


私 『それより、2人でサザエ取りに行こ!人数分足りないんだよー!サザエで皆んなでビール🍺飲もうぜ!』


[日本の法律で20未満の飲酒は禁止です。]


N 『オーケー👍Lets go to the sea!』


私 『わーぉ!ネイティブ並〜!ハハハ』


ちょっぴりほろ苦いNの恋心は幕を閉じた。

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