デレな出会い
うららと出会い、あれからよくうららと喋るようになった。
ツンデレなので話すのにちょっととまどう時があるけれど可愛い。
「ちょっとトイレ行ってくるよ。」
「は、早くいってきなさいよ!]
最近はうららとよくいるからクラスメイトの目が気になる時がある。
人気者だからな、うらら。
「真原瞬君?」
「はい、真原瞬君ですよ。」
突如名前を呼ばれ振り返る俺。
そこには青色のリボンをつけた三年生の女性の先輩が立っていた。
「あなたは?」
「私は前野楓聞きたいことがあるの。」
「どうぞ。」
「この前下校中に猫を拾ってたよね?それから君のことが気になっちゃった。」
たしかについ先日捨て猫を保護した。
その瞬間を見られていたなんて。
「それで気になったというのは?」
「…す、す…」
す?酢?
俺がすっぱいの少し苦手ってばれているのか!?
「好きになんてなってないんだから!」
…( ^ω^)
おっと失敬、また変な顔になってしまったよ。
またこのパターンかぁ…
「あ、はい。そうなんですね。じゃあ、俺はこれで…」
「あ!まって!違うの!」
なーにが違うだ!ちょっときたした俺がバカだったよ!
「なんですか?好きでも何でもないのにもういいでしょ?」
「今日、一緒にご飯食べない?」
…ん?ごはん、ご飯。
「昼ごはんですか?多分もう一人いますけど大丈夫ですか?」
「べ、べつに一人くらいいても大丈夫なんだから!」
「ではお昼屋上で。」
***
「ちょ、ちょっと、なんでいきなり今日は屋上なのよ!」
俺はうららと屋上で先輩を待っていた。
「今日は屋上で食べるって言ったらついてきたのうららじゃないか。」
「べ、べつにあんたと食べたかったわけじゃ…っは!誰もいない屋上二人きり…これってもしかして…」
「あ、きた。」
「…え?」
「べ、べつに楽しみで急いできたとかじゃないんだからね!」
「瞬!だれ!この先輩!」
「今日一緒にご飯食べたいって言ってきた人。」
「ふーん、あなたがもう一人って言ってた…あら、かわいらしいお胸だこと。」
あ、そこ触れちゃうのね…
「い、いきなり出てきて何よ!胸は関係ないでしょ!それよりあんた!そのでっかい胸邪魔よ!切り落としなさい!」
「まぁ、まぁ、うららさん、落ち着いて。先輩もうららの胸に関してはそっとしておいてあげて下さい。」
こうして僕たち三人は出会った。
ごく普通の男の子と二人のツンデレが。
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