ツンな出会い

みんなはツンデレって知ってるかな?

普段はツンツンしてるけどふとした時にデレを見せる生き物。

それがツンデレだよ!

これは俺がそんなツンデレと出会ったときの話。


「ふわぁ、ねむ…」


高校2年生になったばかりで友達ともクラスが離れた俺、真原瞬。

新しい友達もできてそれなりに高校生活を満喫していた。

そんな中ひときわ目立っているのが


「今日みんなでケーキバイキング行かない?」

「いきたーい!やっぱうららはみんなの楽しめること言ってくれるね!」


うらら、春藤うらら。

彼女はクラスの中心にいる女の子で男子からも女子からもすごく人気がある。

まぁ、俺は話したことないから知らないけど…

でもなんかたまにうららさんから視線を感じる時がある。


「瞬!次、移動教室だぜ。」

「おーう、準備するから先行っててくれー。」


次は移動教室だったのか。

すっかり忘れていた。

みんな行ってしまったし、ゆっくり行くとするか。


「ま、真白瞬君!」


お?なんだ?先にみんな行ったと思ってたら一人残ってるじゃないか。

しかも俺の名前を呼んだのはなんと春藤うららさんではないか。


「どしたの?移動教室だよ?一緒に行く?」

「…あ、あ、」


あ?頭になにかついてるだろうか?


「あなた、好きな人とかいるの!?」


…はぁ?いきなり何なのかと思えば好きな人…

え!?はい!?

これってあれですか?

いないって答えると付き合ってくれる的な流れですか!?


「い、いないけど…」

「そう、えっとね…」


ごくり…

くるのか…俺にもモテ期が…


「べ、べつにあんたのこと好きじゃないんだから!勘違いしないでよね!」


…( ^ω^)

おっと失敬、あまりにも唐突で顔が変になってしまった。


「あ、はい、そうなんですね…」

「ま、まって!えっと…」


いきなり好きじゃないと言言わこれ以上何があるのだろうか。

もうやめて!これ以上傷つきたくない!


「一緒に行こ?」

「お、おう?」


これが俺とうららとの出会いだった。


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