第6話 猫好きのパニック
「わ…私のことを…撫でてくれませんか!!」
(…………撫でてもいいの?!)
「…………撫でてもいいの?!」
そう答えてから、奏多は自分が失敗したかもしれないことに気付いた。
…………………あっ、考えたことそのまま口にだしちゃった!?
(さ…流石に即答はキモかったかな?!でも…こんな可愛い子が撫でて欲しいって言ってるんだよ?!じゃあ仕方ないよね!?うん!!)
度重なる予想外の事態で未だにパニックを起こしながらも、即答してしまった奏多に、目の前の白尾さんは固まって…
「…グスッ」
「し…白尾さんっ?!?!」
突然、その綺麗な瞳を潤ませた。
(な…泣き出しちゃった…?!やっぱりキモかったのかな…?えっ、どうしよう。もしかしてさっきのも冗談だった?!だとしたらホントにキモいよね私!えっ、土下座とかすれば許してくれる?!)
そんな慌てたままの思考で、土下座をするかどうか悩んでいると。
「…ホントに、撫でてくれるの…?」
「ん"ん"っ…!」
(白尾さん?!そんな目を潤ませた状態で上目遣いとか反則では…?てか、逆に撫でて良いんですか?!?!…)
「も…もちろん!撫でても良いなら、いくらでも撫でさせてもらいたいです!!」
「………」
そんな奏多の返答に、白尾さんは少しの間、顔を俯かせから、顔をあげて、こちらに視線を合わせた。
「…嬉しい…!」
その顔は、奏多が今までの人生で見たことがない程に、綺麗で…可愛らしくて…まるで、天使のような笑顔だった。
その笑顔で、奏多の思考は止まり……遂に限界を迎えた奏多の意識は、完全にシャットダウンした。
「…え…猫見さん…?!」
(…あぁ…やっぱり焦った顔も可愛いなぁ…)
それが、シャットダウンする直前に考えた最後の思考だった。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
もしも読んでくれた人がいるなら…
初心者の初執筆なので、言葉の違和感や誤字などがあるかもしれません…もし見つければ遠慮なく指摘していただけると助かります!
リアル&初執筆で更新頻度も不定期ですが、できる限り頑張ります
[作者コメント]
いや焦ってる場面を書くのって意外と疲れますね…てことで、とりあえず奏多さんには気絶してもらいました。次からは落ち着いて白尾さんの事を撫でれると思います。良かったね白尾ちゃん。
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