第3話 猫(?)が釣れた

「なに…してるの…?白尾さん…?」



そんな私の声掛けに気付いた白尾さんは、私にその綺麗な顔を向けて……白尾さん、美味しそうに食べてる姿なんて初めて見た…なんて、あまりの可愛さに、こんな状況でそんな事を考えていた次の瞬間……その綺麗な顔が一瞬で冷や汗をダラダラと流して、「やらかした」と言いたげな表情に変わった。



「あっ、いやっ、これは、その!?!?違くて!!!」



普段は常に落ち着いていて、ほとんど表情を変えない白尾さんの焦ったような顔を見ていたら、奏多は逆に少し落ち着いてしまった。

なんなら、「焦った顔も可愛いなー」なんて関係ないような事も考えてしまっている。



「とりあえずー…それ、猫用なんだけど、大丈夫?」



白尾さんが先程まで頬張っていたマタタビ玉は、もちろん猫用で、身体に良いと名高い乳酸菌が入ってるとはいえ、人間が食べるなんて想定されているはずがないのだ。



「あっ…わ、私は、大丈夫なの…」


いやいやいや


「大丈夫って…そんな訳…」



そこまで口に出した所で、今、目の前にいる白尾さんの姿が、いつも見ているような姿とは違うことに気付いた。


なんと、猫耳が付いているのだ!それに、向かい合っているので少し見えにくいけど、後ろには綺麗な白い尻尾まで見える…それを認識した瞬間、奏多の脳内は…



(えっ、なにこれ可愛すぎない?!あの白尾さんに猫耳と尻尾つけるとか、可愛い+可愛いは凶器だって義務教育で習わなかったの?!あっ、これ普通にやばい!めっちゃ撫でたい!!!どれぐらい出せば撫でてもいいかな?!2桁万円ぐらいいるよねコレ!?!)


度重なる予想外の自体と禁断症状出パニックを起こして、物凄いことになっていた。


そんな状態で固まった奏多の前で、そのパニックの元凶である白尾 希は、焦ったり、半泣きになったり、赤面したり…正に百面相をしながら同じくパニックを起こしていたが…

いくつか奏多に聞こえない声量で独り言を零してから……決心したような顔で…



「……ね、猫見 奏多さん!!!」



「ひゃ、ひゃい?!!」



「……わ………………わ、私のことを撫でてくれませんか!!」





…………良いの?!?!




?)ヤ…ヤットイエタ…!


✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

もしも読んでくれた人がいるなら…


初心者の初執筆なので、言葉の違和感や誤字などがあるかもしれません…もし見つければ遠慮なく指摘していただけると助かります!


リアル&初執筆で更新頻度も不定期ですが、できる限り頑張ります

[作者コメント]

次は咲希ちゃん視点を書いてみたいなって思ってますので、もし続きが気になるって思ってくれた方は呼んでくれると嬉しいです。

今回短めでごめんなさい…


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