第7話 クラーケン

 今回は『クラーケン』について語ってみようと思います。フランケンではなく、クラーケンです。


 海の怪物クラーケンは巨大なタコやイカの姿で描かれます。その巨大さは大型船にも負けないほどで、ネットで画像検索すると、なかなかインパクトの強いものも出てきます。トラウマ注意です。


 元々はノルウェーに伝わっていた伝承だといいます。昔の人にとって、いえ現代でも海には多くの謎が眠っていて、海にはロマンと恐怖が同居しています。


 海外ではタコやイカはあまり好まれないと聞きます。デビルフィッシュと呼ばれているくらいですから、キリスト教圏では特に嫌われているのでしょう。


 あのクトゥルー神話でも海の生物は恐怖と結びつけられます。深きものどもと呼ばれる半魚人のような存在だったり、クトゥルーの姿にタコがモチーフとして使われていたり、クトゥルー神話の原作者が海の生物を恐れていたことは間違いないでしょう。


 そんなクトゥルー神話にも、話を作る元となったものは存在するはずです。思うにノルウェーなどで伝わっていたクラーケンの伝承などは、クトゥルー神話の元ネタのひとつなのではないでしょうか。


 現代ではクラーケンの正体はダイオウイカなのではないかと言われています。このダイオウイカ、非常に大きく育ち、最大級のもので全長は十四メートル、体重は三百キロにも達するようです。積極的に狩りをするようで、その吸盤のあとがクジラについていたなんて話もあるようです。


 日本人の僕としてはダイオウイカの味が気になります。実際に食べたことはないのですが、ちょっと調べてみたところ、アンモニア臭が強くて塩辛いそうです。噛むとイカの味がするけれども、噛んでいるうちに口内へえぐみが伝わってくるのだとか。あまり美味しくはなさそうですね。


 ダイオウイカの分布は以外と広く、世界中の深海に居るそうです。絶滅の恐れはあまり無さそう。もっと深く調べてみればこのイカに関する情報は世界中で見つかるのかもしれません。


 世界中の深海に存在するダイオウイカですが陸上や浅瀬で生きることは出来ないようです。ですから、このイカが生きているところを一般人が見るにはダイバーなどが撮影した映像を見る必要があるでしょう。


 浜辺に海の生物が打ち上げられることがあります。おそらく昔の人が浜辺に打ち上げられたダイオウイカを見たことから、クラーケンという怪物の話が生まれたのだろうと僕は思います。ですが、もしかしたら。


 伝説のクラーケンはこの地球のどこかに実在するのかもしれません。

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