第5話 ディスマン
今回は『ディスマン』について語っていこうと思います。
00年代の終わり頃。
その男は多くの人の夢の中に現れました。しかし決して現実には姿を表さないこの男。その正体は何なのでしょう?
ディスマンが出てくる夢の内容は多岐に渡り、中にはセンシティブな内容のものもあるとか。
元々はとある女性の夢に繰り返し現れ、精神科医が描いたものがディスマンと呼ばれています。その絵はなかなか印象的といいますか、人によっては恐く感じると思います。
多くの人が夢の中に見たと言い、ネットミームにもなったディスマンですが、正体はマーケティングの専門家による創作だそうです。なんらかのプロモーションだったのではないでしょうか。
後の創作で漫画や映画になり、ディスマンを見ると死ぬなどと設定されていたりもしますが、それはあくまで後の創作での設定ですので、もし皆さんの夢にディスマンが出てもご安心ください。
さて、ディスマンはプロモーションから生まれたネットミームのひとつなのですが、ネットミームとはインターネットを通じて人から人へ広がっていく文化です。
最近のネットミームだと猫ミームとかがあるでしょうか。それも、もう古くなってきているでしょうか?
現代のインターネットでは多くのミームが生まれては消えていきます。常に新たなコンテンツが流行り、また別のコンテンツへ人々の興味は移っていく。
ディスマンも人々に消費されたネットミームなのではないかと思います。彼を思い出す人が居ても、もう多くの人々が彼を夢の中に見たと言うことは、ないのかもしれません。
あるいはディスマンとは人々の集合知が見せた夢なのかもしれません。世界中の人間の無意識がどこかで繋がっているという話は聞いたことがありませんか?
ディスマンは人々の無意識の世界からやって来たのかもしれない。そうして、彼はネットミームという形で我々の前に姿を表したのかもしれない。
この膨大なコンテンツが消費されていく時代の中で、彼は無意識の世界からやってきた異邦人だったのかもしれません。なんらかのメッセンジャーだった可能性も捨てきれません。
……と、こんな風に語ると、だいぶオカルトな感じになるのではないでしょうか。
ネットミームだけでなく、世の中には様々な都市伝説や伝承が存在します。僕が好きな多くのものを、多くの人に知って憶えていてもらえると嬉しく思います。
ディスマンにも、ずっと先の未来でも、この世界に滞在していてもらいたい。
彼はいつまで我々の世界に居てくれるでしょうか?
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