エピローグ
「まあまあ、そのような冒険譚があったのですね!」
第4王女アリーゼ様がメイガス村跡地で起こったことを、面白いことのように言う。
「そんな大層な話ではありませんよ」
「そうかしら。心象世界でドラゴンに会い、お兄様と共に封印の補強。実に素晴らしい話ですわ」
あの日から私はこのお屋敷に戻り、前のように日々を過ごしています。
時折、マークライト家の者が訪れてきます。
そして今日も──。
「あら、誰か来ましたわ」
ドアがノックされ、私は席を立ちます。
「きっとお兄様よ」
私はドアを開けると、そこには──。
「遊びにきたよ」
訪問者はエルザ様でした。そしてその後ろには──。
「すまない。うちのエルザにせがまれてな」
「あら、本当は用があってのことでは?」
と、アリーゼ様が言います。
「なんだ、お前もいたのか?」
「あら? 私がいて不都合でも?」
「別に」
「さ、中へどうぞ」
私はエルザ様とアデル様を屋敷へと誘う。
「焼き菓子持ってきたよー」
エルザ様がバスケットを掲げます。
「ありがとうございます」
第3王子が亡くなり、未亡人になった私は、なぜか第1王子に溺愛される!? 赤城ハル @akagi-haru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます