第26話 魔王無双! (5)

 だから儂は幼子のように奴へと売り言葉に買い言葉ではないが?


「樊稠~! お主が警察警護兵に通報できないぐらい儂の腰使いと言う物を樊稠に見せてやるから覚悟せぃ~。かっ、かかか~。お主が足腰立たなくなる迄突きに突いてやるぞ~。かっ、かかか~」


 儂は樊稠に対して下品に笑いながら忠告をしてやった。


「うぅ、ううう。クソが……。このデブ……」


 樊稠の奴は儂の下品な言葉を聞き、牛輔を呪術で癒す行為を辞め、真っ赤な顔で自身の身体を震わせながら悪態をついてきた。



 でもこれが男だと儂自身も頭にきて仕方がないが。

 今の樊稠の容姿は大変に可愛らしい、今の世のツインテールと言う髪形をしたにゃんだから。

 儂は樊稠と歳が近いデブのように憎くて仕方がないと言う事は全くないどころか?


 あのツンツンしているところが儂としては可愛くて仕方がないのと。食がそそるから『ジュルリ』と儂の口から涎が垂れそうになるぐらい可愛くて仕方がないのだ。

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