第14話 僕は又懲りもしないで苛めに遭う(1)

「痛い! 痛い! 痛いよ~! やめてよ、やめてぇ~! 牛輔君や李傕君~、郭汜君は酷い事をしないでよ~! おねがいだからぁ~! 僕はちゃんとリちゃんに頼まれていた物をちゃんと購入してきたじゃないかぁ~! 何でこんな酷い事を僕に~! それも毎日のようにするんだよ~、酷いじゃないかぁ~! それにここは僕の教室だぁ~、君達の教室ではないじゃないかぁ~!」


 先程自分の教室へと慌てて侵入──!


 すると先程の張繍さん達ヤンキー姉ちゃん達と一緒でさ、今度は家の学園のスポーツ科のヤンキー達……。


 それも僕とは幼少期からの幼馴染で腐れ縁……。


 だから彼等、彼女等の僕への虐めが始まった幼稚園の年中組から。僕は彼等、彼女達から世間で言われるに遭い続けているのだ。


 それも小中学校は同じ学区だから彼等、彼女達からストーカーの如く付き纏われ、必要以上に苛めに遭うのは仕方がないとしても。


 高校は学区からも遠くて偏差値も高い。この長安学園を選んで入試……。


 僕自身も無事にこの長安学園へと合格し、入学すればバラ色の高校生活が待っていると思っていたのに。


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