第10話 今日も何故か第二の関所が……(1)
「ほら、行っていいぞ」
張繍さんからのいつもの虐めに耐え抜いた僕への訳の解らない労い、御褒美である彼女のパンチラ行為や玉座になる行為から解放され。
「ありがとう、じゃ、行くね……」と。
彼女達に虐めを受けていた僕だからお礼等告げなくてもいいのにさ、人間の癖……。毎日の習慣と言う物は本当に恐ろしいと僕は思うのだ。
だって僕は張繡さん達……。この長安学園のヤンキー姉ちゃん達から必要以上の虐め行為──悪しき暴力を受けていた訳だから。
彼女達に『ありがとう』とお礼を告げる必要性は無いのだけれど。
僕も張繡さんの柔らかい桃尻ちゃんから解放……。
彼女の玉座になる事を辞めなければ。
我が校の生徒会長……。女王様からの言いつけ、嘆願されている物を時間以内に届ける事ができないから。
これ以上張繡さん達とのトラブルを長引かせる訳にもいかないから。
人の事を直ぐにデブデブと嘲笑う彼女達に対して僕もいつかは鉄槌を加えてやりたいとは思うけれど。
女の子を虐め、泣かすのは可哀想だから、僕はここで我慢……。
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