第9話 双子の女神様の面影(4)

 あのさ~、君達~、僕は君達のおもちゃじゃないんだ! いい加減にしてくれよ~! 頼むからさ~!


 僕が嘆きながら告げたくなる事……と言うか?


 まあ、僕が毎日泣きながら彼女達に嘆願をしている事を。今日の僕は脳内で嘆くだけにとどめた。


「ああ~、それでも辞めは、辞めだよ。今日の仲穎はアーシに泣きながら命乞いをしてこないから面白くはないのさ……。分かったかい、あんたら?」


 張繡さんに他のヤンキー少女達が僕の事を踏み、蹴る事が物足りないから、まだ虐めを続行したいと、可笑しな事を嘆願するのだが。

 張繡さんは今日の僕は泣き喚いたりしないから虐めがいが無いからキッパリ辞めると言葉を返すと。


 そのまま彼女はドン! だよ。


 ダンゴムシ化している僕の背に彼女はいつものように座る……。


 そう彼女、張繡さんは、僕の幼馴染でね。幼い頃から僕の事を虐めては最後に彼女は、女王様のように僕の事を玉座にするのが趣味なサディストなのだよ。


 だから張繡さんは今日も僕を玉座にすれば。


「……仲穎、どうだい? アーシのお尻の感触は? 柔らかくて気持ち良いだろう~?」


 彼女は今日もケラケラと笑いながら告げてくる。


 それも僕の頭を優しく撫でながら嬉しそうに告げてくる奇怪な様子、仕草を彼女、張繡さんは幼い頃からしてくるのだ。


 そう、まるで自分が虐めた僕に対して彼女は飴と鞭を繰り返してくる。


 時には張繡さんが着衣をしている下着を好意的に見せてくれる事もあるから。

 僕は今日も張繡さんに「ありがとうございます」と告げるしかないのだ。




 ◇◇◇


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