第24話 発想

この年になって、ドラゴンクエスト11が、おもしろくなくなりました。レベル39くらいまですすんで、もう、ゲーム後半です。

なのに、やりっ放しで、残してあります。これは、ぼくが年をとって、ドラゴンクエストの楽しさが、理解できなくなってきたのか?

昔、あれほど、燃えたドラゴンクエストがおもしろくありません。ドラゴンクエストは、シリーズ9まで、すべてクリアしました。10は、確かに課金制で、ネットにもつながないといけないから、そのめんどくささで、しなくなった、ということは、自分でも理解できます。

しかし、シリーズの11は、従来通り、お金もかからないし、じっくり自分のペースで楽しめます。

しかし、やってても、なにも感じなくなりました。これが、小さい頃に、親に与えてもらった11なら、もう、勉強も、ご飯も忘れて、のめり込んでいたことでしょう!でも、いまは、なにも感じません。

ゲームも、後半まですすんだというのに。



話は変わりまして、ひと回り、年齢が年下の、男の子の友だちがいます。

その子と最近、LINEを交換して、お盆休み、モスバーガーへ二人でお茶しに行こう!ということになりました。ひと回りも下の子なので、若さがあります。そして、三十歳は越えているので、それなりにしっかりしています。

ぼくも、教えられることは、たくさんあります。しかし、やはり、どこか、まだまだ修行が足りないなあ、とぼくから見て、思うところがあります。


そんな友だちと、会うことになりました。モスバーガーで、食事をして、ゲームセンターへ行こう!ということになりました。



ぼくは、ゲームは、ドラゴンクエストしかできません。なので、ゲーセン(ゲームセンター)に行っても、見てるだけになるだろうなあ、と予想はできてました。



その友だちは、UFOキャッチャーをやりはじめました。

あれ!みなさん、理解できます?

ぼく、理解できないんです。友だちは、ぬいぐるみを取るために、ぽんぽん、百円玉をゲーム機に注ぎはじめました。

見てられません。

次から、次へと失敗します。百円玉は、ぽんぽん、失くなっていくばかり。もう、やめような......。と言いたかったけど、その友だちは、楽しい!と言います。ぼくは、なにが、楽しいのか理解できません。


これです。ドラゴンクエストのおもしろさが、理解できなくなったのと同じで、UFOキャッチャーの楽しさが、理解できなくなっているのでしょう!


これが、年を取るということなのかも知れない。なんて、考えてました。

その子に、あとで、なにが楽しいの??と説明してもらいましたが、

まあ、わかったような、わからないような。完全には理解できませんでした。




こんな風に、世代ごとに、娯楽が理解できなくなっていくのかも知れない、そう思いながら、まあ、お茶でも飲みいな、とその子に自販機で、デカビタジュースを買ってあげ、ぼくは、綾鷹のお茶を買い、公園で少し、しゃべって、別れました。


千円もUFOキャッチャーに使うなら、本一冊、買えんじゃん!なんて、発想が、尚、少し残ってます。

でも、あの子が楽しんだんなら、それは、それで、一つのお金の使い方なのかも知れません。



ヤバい。結局、若者の発想が理解できない。少し、焦ってしまう出来事です。

こうやって、少しずつ、年を取っていくのかも知れません。

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