第23話 重さ

今日、姉さんと、晩ごはんの買い物にいくと、米5kgをかついでました。最初は、ぼくが持ってあげるよと、かついでたのですが


「あんた、袋やぶきそう。自分で持つわ」


と言われました。


姉さんが、米を持つと


「子供の重さと同じくらい。でも、子供の方が軽く感じるのは何故でしょう」


と問題を出してきました。



愛情かな?ふと、思ったのですが、姉さんは、ぼくが学生の頃から、愛だ、恋だのとぬかすと、バカにしてくるところがありました。



今でも、バカにするのかなあ?


数分経って、少し遅れてから、


「姉さん、さっきの米の重さの問題だけど、愛情?」


と聞くと


「ぶーっ。残念でした。子供は落ちまいとしがみついてくるからです」


と、答えました。



残念。少しバカにされた気持ちで、あかね色の夕焼けの下、二人で、ガレージに止めてある車に、乗りに行くのでした。

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