#6 蟷シ鬥エ譟薙↓縺ェ縺」縺。繧?▲縺・loop loop loop loop loop loop……
「女の子だ……」
それが第一声だった。
すべすべつるつるの足。ふわふわのパジャマに包まれたぺたんこの胸。ミディアムボブのさらさらな髪はきれいな茶色。
部屋の隅に置いてある大きな鏡に映った姿に、僕は見覚えがあった。
「なずなちゃん……」
そこまでを『繰り返して』、僕は初めて気づく。
「なずなちゃんに――『また』なっちゃった」
時間が飛ぶ。
通学路。
「どうしたの? なずなちゃん」
「セリカちゃんは大人びてていいなーって」
そんな言い訳が自然に出た通学路。隣を歩く自分より少し背が高い女の子は、小柄な少女である僕を見て、鈴のなるような声で告げる。
「なずなちゃんだってかわいいよ。ちっちゃくて女の子っぽくてっ」
「えへへ、ありがと」
自動的に体が動く。
時間が飛ぶ。
「ね、ね。なーずなっ」
「わっ」
「……本当にお姉ちゃん?」
「なずなってけっこうしつれいだね……」
「いまパソコンゲーム作ってたんだけど、遊んでみてよ!」
「えー」
スペースインベーダーみたいなものがパソコンの画面に映し出されていて。
「これ飽きたー」
オタク特有の早口でまくし立てる目の前の少女に、やれやれ、と僕はため息。
「遊び行ってくる!」
デスクの椅子をぴょこんと飛び出して、スマホで友達にラインを飛ばす。「あっ、ちょ……」と手を伸ばすお姉ちゃんを部屋に残したままで。
午後四時半、そろそろ日が沈みだすころ。僕は家を
時間が飛ぶ。
トラック。
轟音。
衝突。
死。
時間が飛ぶ。
狂気に血走った目が僕を追う。
やがて、痛みが脇腹を襲い――。
また、時間が飛ぶ。
目を覚ますとすべすべつるつるの足。ふわふわのパジャマに包まれたぺたんこの胸。ミディアムボブのさらさらな髪はきれいな茶色。
「なずなちゃんに――」
時間が飛ぶ。
「どうしたの? なずなちゃん」
「セリカちゃんは大人びてていいなーって」
時間が飛ぶ。
「遊び行ってくる!」
時間が飛ぶ。
惨劇。
時間が飛ぶ。
「また、なずなに――
時間が飛ぶ。
「えへへ、ありが
時間が飛ぶ。
「ね、ね。なーずな」
時間が飛ぶ。
「――しんでよ」
時間が飛ぶ。
「また――
時間が飛ぶ。
悲鳴。
時間が飛ぶ。
「アハハ、あは、ハハハっ!
時間が飛ぶ。
「ま
時間が飛ぶ。
時間が飛ぶ。
時間が飛ぶ。
時間が飛ぶ。
時間が飛んで、飛んで、飛んで――――
「お兄ちゃんっ、起きて――!」
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