第10話 テレビの必要性

香織は涼介とランチに出かけ、次なる課題について話し合うことにした。


「ねえ、涼介。テレビって、本当に必要なのかな?」と香織は疑問を投げかけた。


涼介は少し考え込んでから、「確かに、テレビは情報を得るための便利なツールだけど、今はスマホやパソコンで代用できることが多いよね。僕はもう何年もテレビを持ってないけど、特に不便を感じたことはないよ。」


「そうか…テレビを見る時間って、他のことに使えるかもしれないしね」と香織は納得し始めた。


「それに、テレビを処分すると部屋もすっきりするし、スペースも有効活用できるよ」と涼介は続けた。


香織は少し考えてから、「よし、テレビを手放してみるわ。きっと新しい生活がもっと楽しくなるかもしれない」と決意を固めた。


家に帰った香織は、テレビを手放す準備を始めた。彼女はまず、テレビのケーブルやリモコンを整理し、必要なものだけを残して他は処分した。そして、テレビをリサイクルショップに持ち込み、売却することにした。


「これで部屋がもっと広く使えるわね」と香織は満足げに呟いた。


香織のミニマリストとしての生活は、確実に形になってきていた。テレビを手放すことで得られる自由と時間の余裕を実感しながら、彼女は次なるステップへと進む準備を整えた。


「次はどこを片付けようかしら」と考えながら、香織は新たな挑戦に向けて意気込んでいた。ミニマリスト生活はますます充実し、香織の毎日は新しい発見と喜びに満ちていくのだった。


半月が経ち、香織は改めて自分の選択が正しかったかを振り返るためにリビングに座っていた。部屋は相変わらずすっきりしていて、以前よりも広々としている。


「テレビを手放してから、どうなったかな…」と考えながら、香織は最近の生活を思い返す。テレビがないことで、彼女は読書や趣味に時間を費やすようになり、より充実した時間を過ごしていた。


スマホやパソコンで必要な情報を得ることもでき、特に不便を感じることはなかった。「やっぱり、テレビは私には必要なかったんだわ」と再確認する香織。


彼女は涼介にメッセージを送り、テレビを手放した後の生活について報告することにした。


「涼介、テレビを手放して半月経ったけど、全然不便じゃなかったわ。むしろ、自由な時間が増えてすごく快適!」


涼介からの返信はすぐに返ってきた。「それは良かったね!やっぱり物を減らすと心も軽くなるし、時間の使い方も変わるよね。」


香織は涼介の言葉に頷きながら、新たな片付けの目標を考えた。「次は何を整理しようかな…」と、彼女のミニマリスト生活はまだまだ続く。


香織の毎日は、新しい発見と喜びに満ちていた。物を手放すことで得られる自由と幸福を実感しながら、彼女は次なるステップへと進む準備を整えていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る