第2話 魔王城
「刺激たっっぷりの異世界ライフ楽しんでらっしゃーーい!!」
────────────────────
俺は眩い光に包まれ、異世界へと舞い降りた
「おいおいおい〜!舞い降りたってレベルじゃねぇ!高加速で落下してんじゃねぇか!また死んじまうぅぅ!」
ナギサ「どうどう?早速刺激スゴいでしょっ!ちなみに君、落ちても死なないから安心してっ、あ、でも今君が落下してる先にこの世界の人族たちに恐れられてる魔王様がいるから
ぶつからないようにしないとヤバいかもよ?」
刺激って、神にとって刺激ってこのレベル
なのかー!!いや、でも落ちても死なない?
どういう事だろう。
そうこう考えてる間に、魔王までの距離が縮まっていた。
「こんなの避けようがないだろー!」
地を鳴らす程の勢いで魔王様のすぐ横に墜落した、何とか魔王に衝突する事は回避出来た。だが、ここからどうすればいいんだ、 。
魔王「うおおおおぉっ!なんだ貴様は!新手の奇襲か?なら貴様を叩き潰すまでだ!」
「いやいやっ!!待て!待ってください魔王様!貴方と闘うつもりはありません!」
(あっぶねぇぇ、また死ぬとこだった)
魔王「しょうがない、話だけは聞いてやる、
正直今は貴様などと闘う程、時間は、ないからな。」
「あ、あぁありがとう、信じて貰えるかは分からんが、俺は今別の世界から神によって転生させられたんだ、そしたら初っ端からこんな有り様だよ、まったく。」
魔王「貴様、転生者なのか。あぁ信じるさ、
この世界には勇者を呼び出す召喚術ってのがあるからな。だがこのタイミングで転生者か、何か意味があるのかも知れないな。」
(意味?なんだろう、それよりなんでこの魔王はこんなにボロボロなんだ?)
「なあ魔王さん、なんでそんなにボロボロなんだ?」
もし魔王を倒す事がこの世界を救う事なら今のうちに倒すのが賢いが、どうやらそうでは無さそうだな。こんなにボロボロなら
勇者とやらがすぐに倒してしまえるだろう。
魔王「先日我はこの身を削り、寿命と引き換えにこの世界の未来を見る魔法を使ったのだ。そして弱っている事を感じ取った勇者達に襲撃を受けた、我は必死で逃げてきたのだが
どうやら致命傷を負った様だ、我を倒したいのなら今のうちだぞ、もし貴様がホントに我と闘う気がないのなら城まで付いて来い、そこでこの先に起こる災厄について話そう。」
俺は魔王を護衛しながら魔王城へ向かった
魔王「まさかホントに付いてくるとはな、
お前、人族にしてはなかなか良い奴じゃないか、気に入ったぞ。付いてくるだけでなく、
護衛までしてくれるとは。お前が居なければ我はもう死んでいただろうな。この借りは
いずれ返そう。」
「いやいや、大した事はしてない、しかし突然現れたあいつはなんだったんだ?」
魔王「アイツが我の命を狙っている人族の
勇者パーティだ、お前はその勇者にあんな顔をさせて追い払ったのだぞ、大した事をしたのだよ。ところであの力はなんだ、あの力を前にしたら完全体の我でも話にならんだろうな」
そう、俺は魔王と城へと向かう途中、明らかに魔王よりも膨大なオーラを放つ人族と遭遇した。
その人族達は魔王を人目見ると瞬きする間もなく襲いかかってきた、俺は咄嗟に
魔王を庇い、攻撃を受けた。
「イッテエエ!何すんだこの野郎!急に襲ってきやがって。」
俺は胸で人族の大剣を受け止めた、
人族「そこをどけ、俺はお前の後ろにいるその化け物に用があるんだよ、そいつを倒してから相手してやる、だから邪魔をするな。」
「いやいや、それは出来ねぇな、俺はこいつを助ける義理はねぇが、初めて出来た友達だ、
そう易々と殺させる訳にはいかねぇ。
それよりまず謝れ!イテェじゃねぇか!急に斬りかかりやがって!死んだらどうするんだよ!」
魔王「と、友達?いつ我がお前と友達になったのだ」
「うるせぇ!今はそーゆう事にしといてくれ」
人族「はぁ、そう簡単にはどいてはくれないか、いいだろう。お前から相手してやろう。」
「魔王さん、そこから動くんじゃねぇぞ、初めての戦闘だが、少し試してみるよ。」
俺は相手に向かって全力で拳を振りかぶった。しかし俺の拳は、人族にカスることもなく大きく空振った。
人族「おいおい、どこ狙ってんだよ」
人族が煽りを入れたその時、
俺の拳から音速をも超える速さの衝撃波が放たれ、周囲の大地や大木をえぐった。
「うえええ!なんだこの力、、こんなの、
こんなのただのチートじゃねえか!!」
人族「お、おい、今何が起こった、こんな奴、倒せるわけが無い。おい!お前ら!一旦逃げるぞ!」
俺の謎の力を見た人族は仲間を連れ颯爽と森の奥へと逃げ戻って行った。
魔王「お前、なんなのだ今の力は、普通の人族が放っていい威力じゃないぞ、、こんなの、
神にも匹敵する力だ。お前、、もしや''神の子''なのか?」
「''神の子''?いやいやそんな訳ないだろ、俺はただの転生者だよ。でも、この威力はやばいよな、なるべく使わないようにしておくよ。」
そこからは何にも遭遇する事は無かった。
「いやあ、俺にあんな力があるなんて、全く
知らなかったよ。お陰で少し自信が持てたぜ」
魔王「お前を敵に回さなくて正解だったな、
まあとりあえず城へ入ろう、続きはそこで話すとしよう。」
魔王城の中に入ると、無数の魔物達が出迎えてくれた。
執事「おかえりなさいませ、魔王様。貴方様のおかえりをお待ちしておりました。そちらの御方は魔王様の客人様でしょうか?我々には人族に見えるのですが、人族を城へ入れるおつもりですか?」
魔王「あぁ、コイツは先程我を勇者から守ってくれた、我々魔族の味方だ、快くもてなしてやれ。」
執事「そ、そうで御座いましたか、これは大変失礼致しました。この度は我らの魔王様を救って頂き、ありがとうございます。直ちに
御食事のご用意をして参ります。」
??「魔王様!お帰りになられたのですね!
何処へ行かれてたのですか?ご無事だったのですね。心配で一睡も出来ませんでしたわ!」
魔王「あぁ、シャーレか、心配をかけてすまなかったな。今は客人が来ている、後で気の済むまで構ってやるから少し下がっていなさい」
シャーレ「はーいっ!お待ちしておりますね魔王さまっ!」
それから俺は大きなホールへ案内された。
そこでは多種多様の食べ物が並べられていた。
(そう言えばこの世界に来てから何も食べていないな、随分と腹が減った。)
魔王「皆、食事の用意ご苦労であった。
ところで他の幹部達は何処にいる?まだ
シャーレしか見ていないぞ。」
執事「他の皆様は今、''あの件''について他国へ協力を仰ぎに向かわれております。一週間程で戻られるそうです。」
魔王「そうか、分かった、じゃあ冷めてしまう前に頂くとしよう。」
「いっただっきまーーす! うっめえええ!
何の肉だこれは?この魚もうめえ。」
色んな料理を楽しんだ後、
魔王が口を開いた。
魔王「そろそろ、本題を話すとしよう。
先程話したように我は、未来を見る大魔法を
使用した、そしてこの先起こる災厄をこの目で見た。
これより約一年後、この世界は滅ぶ。
そこでだ、是非、君の手を借りたい。この世界を我と共に救ってくれ。」
────────────────────
皆さんこんばんは、うぇるです。
今作は私が初めて書くラノベ?になるのかな
です、皆さんの満足いくノベルを書きたいから
色んなコメント待ってるね
来世は刺激が欲しいとは言いましたけども! 九条 うぇる @kujou-weru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。来世は刺激が欲しいとは言いましたけども!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます