第2話 親友と食べる焼き肉が最高って話

 ちゃんとご飯食べれてますか?

 

 なんでこんなことを訊くのか。それは僕がまともな食生活を送れていないから。

 まあまあいろんなことがあって、生活が困窮しているのだけれど。そのせいで三週間ほど白米を食べれていなかったときがあって、そのときは発狂したね。

「米くわせろぉぉ!」って一人で叫んでたよ、うん。


 まあ、そんな話はともかく。この前の土日に高校時代の友人が遊びにきたわけ。

 一人暮らしでほとんど外を出歩けなかったから、新鮮な気持ちで遊んだね。

 ゲーセンとかゲームショップとか。

 

 そんでもって「どこに飲みに行く?」的な話になったわけだけど。僕はほとんどの飲食店を知らなかったわけで、結果としては二回ほど行ったことのある焼き肉屋に行ったの。

 食べ放題、飲み放題の九十分。

 僕と親友は割とスローペースだから、果たして元が取れているのかは不安になったけど。そんなことを気にすることがないほど充実してたなって思うよ。


 過去二回、僕が他に親友と呼んでいる人物たちと食べに来たけど。今までで一番おいしかったな今回。


 なんでなのかなって改めて考えてみたんだよね。

 僕だけの話かもしれないけど、お金がないせいで普段から焼き肉なんて食べれてないわけだ。

 もちろん、マクドナルドのハンバーガーとかは食べたけど。そうじゃなくて、ちゃんとした肉。よしんばしゃぶしゃぶとか。

 それがまず一つ目の理由。


 そしてもう一つは、その親友を一度本気で怒らせたことがあったこと。


 詳細は語らないけど、その経験から今もこうして交流が続いてて、ありがたいことに一番の親友だと思われている。

 お金の貸し借りもしたことはないし。今回、いろんなところの会計でまごつくことはなかった。

「俺が一万出すからあとで金額分ちょうだいね」

「おっけー」

 正直、ほとんどこれ。


 頑固な友人もいるけど、そいつと食事に行くと小銭単位で勘定を求められる。その時は二度と一緒に行かないなって思ったっけ。


 結局何が言いたいのかっていうと、お互い包み隠さず話せる友達はいた方がいいなってことと、親友と呼べる人物は多くいらないってことくらい。


 広く浅い関係よりも狭く深い関係の方が素敵だと思うしね。


 とまあ、レモンサワーを飲みながら綴ってみたり。

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