第5話 ないとめあ

クスクス


笑い声が聞こえる。


私の机には花瓶と「学校来んな」や「キモい」などの悪意のある文字が書かれてれる。


「アレェ、まだ学校来てるのォ?」


「引きこもりになればいいのにw」


「てか消えろよw」


いやだ…痛い…心が痛い…


助けて…



「いやああああああ」


「はあっ…はあっ…」


辛い…夢でも辛いよ。


私っていらない子…?


もう何もわからない…。


痛い…痛いよ。


「実衣?どうした?」


「優、弥…」


私は優弥に抱きついた。


「すごく辛い夢を見てっ…もう辛くて痛いよっ…」


もう感情と涙が溢れて上手く話せない。


「そうか、辛かったな。じゃあ俺と寝るか?」


優弥は私の頭を撫で提案する。


もちろん私は


「うんっ…」


と答えた。


「俺の布団でもいいか?」


「うん!」


私達は布団に入った。


すると優弥は抱きしめてくれた。


「こうすれば安心するだろ?」


「うん」


優弥の温もりは子供体温なのかとても暖かく、とても安心する。


あったかいなぁ…


そういえば、昔私が泣いてる時、誰かが抱きしめてくれて安心させてくれた気がする。


『大丈夫だ…お前は悪くない』


こういって抱きしめてくれた人は誰だったっけ?


なんか優弥と似てる気がする。


ああ、優弥の温もりで眠くなってきた。


「おやすみ、いい夢見ろよ」


その声と共に私は眠りについた。



           To Be Continued

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