第16話 ワイバーン
レミリアは馬車でさって行った、
ユーリ
「レミリア先生がいなくなるのは寂しいな」
それをギムリが聞いて問いかける
「おまえさん、レミリアに恋をしていたのかい?」
「そういう訳では、ないです、レミリア先生との合宿で自分は大きく成長したと思います」
「レミリアはもう先生をつけなくて良いと言っていたようじゃが?」
「その当たりは僕にはよく、わかりません」
「お前は、優秀な竜騎士や武器職人になるかもしれないが、鈍い男かもしれんな」
「なんですか?」
「なんでもない」
ユーリはその後の一週間を休息に取る事にした
初めはグレニートの改造に取り掛かろうと思ったが、何故か気が進まない
ギムリがアドバイスをする
「あんた、ここしばらく、休み無しで工房にいりびたっていただろ?」
「そうですね、、、」
「ここは風光明媚な場所だ、森や湖でも散策して来ると良い」
「ありがとうございます、そうします」
「ただ、魔獣もこのあたりには出るからな、武器だけは持っていけ」
ユーリは護身用の槍と、マーク6を持って散策する
「このあたりの自然は美しいな、槍と魔法で気がついてなかった」
だが、森でユーリは驚く
「ワイバーンとグリフォンの死体じゃないか?」
このあたりはワイバーンやグリフォン、森でも幾つかの魔獣がいるとはギムリから聞いていた
「縄張り争いをしてたのか?」
そんな時、ユーリは一人の怪我した赤い髪の少女に出会う
こんな森に何故?
その少女は背はユーリより低くやつれきっていた
服もボロボロでみすぼらしい
彼女は腕を抑えていた、腕を怪我しているようだった
ユーリは即座に彼女の正体を見抜いた
『ワイバーン(飛竜)?』
この世界ではワイバーンも人間態になる事が出来る竜の一族だ
少女は倒れる、おそらくはグリフォンとの争いに巻き込まれたのだろうか?
ユーリは彼女を抱きかかえて聞く
「君はワイバーンだね?」
「はい」
か細い声で彼女は言う、そして倒れ、気絶する
ユーリはギムリの宿に彼女を抱えて向かう
ギムリが驚く
「えらい怪我じゃないか、衰弱もしている」
「なんとか出来ませんか?」
「薬草なら幾つかある、しかし、効くかどうか」
「お願いします」
ギムリはこのあたりの薬草にも詳しかった
幾つかの薬草を彼女の腕に巻き、
煎じた薬も飲ませる
少女はとりあえず落ち着いたようだ
「ワイバーン、仲間はどうしたのだろう」
ギムリ
「ワイバーンは、確かに竜の一族だが
その戦闘能力も低い、竜なら排除できる敵でもワイバーンは手ずる事が多い、
その結果、ワイバーンは傷ついた仲間を見捨てる事が多い」
ユーリは驚いた
「それは残酷な事じゃないですか!?」
「だが、それをしないとより多くの仲間のワイバーンが犠牲になる」
ユーリは理解したが、同時に、彼女には助かってもらいたいと思う
「明日にはガーランドさまと父上もここに来るなんとか耐えてくれ」
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