異世界の竜騎士 第二版

第13話 合宿

しばらくしてレミリアは一旦、学園に戻る事になった

しかし、レミリアとユーリは一つの計画を立てていた

ユーリが食事中に両親と話す

クラウゼ

「合宿？」

「はい、レミリア先生とドギーさんの妹さんのギムリさんの民宿で行いたいのです」

ギムリがやっている民宿は森に囲まれた、湖のほとりにある素朴な民宿だった

予約が中々とれないと評判

クラウゼが感極まる

「若い、男女が合宿とは、」

「あなた！！」

ミネバがツッコミを入れる

「いや、ユーリお前ほどの物、なにか目的があるのだろう、もちろん、お父さんは

反対しないぞ、竜騎士と大魔法使いの夫婦というのも」

「あなた！！」

「大体、私とミネバが出会ったのも１１歳の時でな」

「あなた！！」

ユーリは両親の姿に思わず笑みを浮かべる

しかし、ユーリの目的は違っていた、グレニードのバージョンアップ

バージョンアップ？この世界では聞かない名前だったが、ユーリはそれを意識していた

ギムリの民宿にはガーランドとクラウゼが送ってくれた

「では１ヶ月後、迎えに来る」

ガーランドも言う

「うーむ、カーラもここにいればなあ」

「純粋に魔法の合宿です」

ユーリがピシャリと言う

クラウゼはユーリに耳打ちする

「お父さんはな、レミリアさんのような大魔法使いが嫁に来るのは賛成だぞ？」

「何を言っているのですか！！」

そこにドギーの妹のギムリが顔を出してきた

「おやおや、みなさん、おそろいで、お部屋は離れに用意しておきました、所で部屋は２人別々で良いのですか？」

「ギムリさんも何を言っているのですか！！」

「いや、若い男女というのは、」

「僕たちまだ、１１歳ですよ！！」

「私も幼馴染のドランという男の子がいて」

「、、、、、、それより、ここにはアレがあるのですね」

「おお、そう、工房がありますよ、離れにちゃんと」

「ありがとうございます、工房を使わせてもらいます」

やがてレミリアも到着、馬車６台という長さに

ユーリも驚く　

レミリア

「おどろいた？」

「ええ、先生、こんなに多くの馬車とは」

「でもね、私の乗っていた馬車は私の荷物しか積んでないの」

「？」

「後の馬車の中は殆ど魔法書と参考になるアイテム、そして魔法の素材よ」

レミリアは魔法の研究として長期の休暇を取っていた

幸い、夏休みに入ってたので許可もでた

もっとも、上部の人間はレミリアがそこまで言うなら何か理由があるのだろうと

そして二人の合宿が始まる

ユーリとレミリアの合宿は周りの人が思っているような状態ではなかった

ユーリはレミリアの魔法の概念を真剣に学び、それを元にグレニードに改良を加えていく

ギムリも最初はただの子供の戯れと思っていたがユーリの鬼気迫る様子に驚く

午前中はレミリアと魔法の学習をして午後には工房に入るというスケジュールだった

時には夜中までハンマーを打つ音が聞こえる

ギムリもユーリの集中力に驚き、レミリアに尋ねる

「レミリアさん、ユーリさんの夜食を作っておこうか？」

「ありがとうございます、ユーリは夢中になるとあんな感じです」

「やれやれ、私は勘違いしていたみたい」

そこにユーリがやってくる

「ギムリさん、ありがとうございます」

ユーリはギムリの作った夜食を食べながらレミリアと話をする

「この当たり、うまくいかないんだ、魔法の記述方法が間違っているのかな？」

「記述は合っていると思う、ただ、これは古代語のゲール語で書かないと発動しない可能性が」

「ゲール語か、そうか、よしやってみる」

ギムリは呆れたように言う

「あの子、何かに取り憑かれているようね」

「ユーリのそこが良いところなの、私としてはちょっと寂しいけど」