プロローグII ミニゲーム開始直前

『皆様、お目覚めになりましたか?』

覚はその声で目覚めた。

「そうか…これからミニゲームか…」

ミニゲームも負けたら『死』が待ち受けているのだろうか。

そう思うと覚は怖くなってしまった。

『おっと、これで全員目覚めたようですね。ミニゲームの解説を始めます』

サナが喋り出した。

『ミニゲームは3種類。好きな物を一つ選び、それをやってください。得点制となっております。またミニゲームで死亡する事はございません。の話ですが、ね。まあ例外もありますが』

サナは間を少し開け、また話し出した。

『そして、他のプレイヤー方には本名を言わないでください。言った場合、死にます。他のプレイヤーにバレない様にも注意してください。それでは噴水の中にある白いボールを取ってください。二つ以上取れば死にますので』

覚は噴水の中に入っていたボールを手に取る。バスケットボールくらいの大きさだ。

片手で数えられるほどの少なさだが、幾つも取る勇者が現れた。しかし、一人目が水から二つ目のボールを引き上げた瞬間、石になって固まった。それを見た他の勇者達は、すぐさま一つのボールを手放した。

『早速脱落者が出ましたね。ではボールを破壊してください。卵を割るように石に叩きつければ割れますので。中身が出てきたらもう叩かないでください。中身が痛みます』

本当に死ぬと分かり、怖くなった覚達は言われるがままにそうした。

中からはスマホもどきが出てきた。

真っ白なカバー。写真も撮影できるようだ。しかしスマホよりも二回りほど大きいし、スイ⚪︎チの様な形をしている。

開いて良いとは言われていないので、開かないでおいた。

『割れたようですね。では開いて、【通知】を開いてください。私はこれからはここで話します』

覚達はそうした。

命令通りに動かないと殺されそうだからだ。


【未読通知があります】

差出人:ゲームマスター{サナ}

 改めまして、私はサナです。

 それではミニゲームの種類について解説します。

 1:早食い競争

  プレイヤーの皆様には同時に大量のわんこそばを食べていただきます。

  わんこそばを30分で幾つ食べれたかが勝負の鍵となります。

  食べれた量×100のゲーム内通貨を差し上げます。

  また、上位5位の方々には、追加で十万ゲーム内通貨を差し上げます。

  協力をした場合、両者共利き腕がゲーム終了まで麻痺します。


 2:遠距離

  プレイヤーの皆様には50名ずつ鉄砲または弓でで的を狙います。

  中心に近ければ近い程多くの点数が取れます。最大得点は一万点です。

  合計5回打ち、その合計得点で競います。

  また、各武器から上位3名には、追加で二十五万ゲーム内通貨を差し上

  げます。

  協力をした場合、どちらかがランダムで体のどこかが麻痺します。


 3:近距離

  プレイヤーの皆様には剣で戦っていただきます。

  先に失神させられたら500ゲーム内通過を差し上げます。

  失神させられた方にも100ゲーム内通貨を差し上げます。

  何回か戦い、第三試合以降は負けたらそこまでとします。

  決勝まで進んだ方には、追加で一万ゲーム内通貨を差し上げます。

  但し、もし参加希望人数が奇数の場合、ランダム一名が死亡します。

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ファイブサバイバル 額田兼続@みんなでカクコン頑張ろう @Nekofuwa-jarashi

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