馬鹿の日常〜オレ、社長。いい加減にしろこのバイトクソ馬鹿野郎とその女!!
「オレに平穏は来ない、いつもいつも凡人が変人に心変わり…弟子や後輩、若者が牙をむき…オレが苦しむ。しかしオレは、心の広い社長だ。決して力で押さえつけないぞ。時代に合わせるんだ……パワーハラスメントは駄目、絶対。この怒りはVRゲームでファンタジー世界シミュレーションで晴らすしか無い」
私は根多建設の女社長、根多龍虎…通称?タツ。
愛する旦那の叔父がヤクザの組長だった為、元ヤクザの根多組こと根多建設を半ば強制的に?継がされたが、時は既にジジイばかりで死神の列。
全員冥府魔道に落ちる、もしくは堕ちる予備軍だった為に、数年経った今は機能していない。
現在は若いバイト女二人とホラ貝しか常時稼働していない根多建設。
そんなメンバーの一人のホラ貝が、彼女だか風◯嬢だか知らんが、エロい事したいので会社の事務所を貸せと言う。
少ない部下が社長に向かって無理難題の我儘、昨今の若者、クレイジーここに極まると思った。
ただ、今の若者は労基と言う、世の社長にとっての悪魔教団に相談するからな。
とりあえず泳がせる事にした。
しかし飯を食ってたらそんな出来事を忘れ、夕飯終わりに忘れ物を取りに行ったら事務所は真っ暗……思い出したものの夜なのでもう帰ったと安心して入ったら…プレイ中だった。
建設会社の数少ないパーツ、つまりバイトの大地宇宙と言う名の少年兵の様なボンクラ、無職だから雇ってやっていた近所の小僧…嘘つき代表、通称ホラ貝が、社長に黙って特質エ■動画を撮っていた。
唯一の男がコレだ…これ、世間じゃ大問題じゃないか?
とにかく、遭遇してしまったモノはしょうがない。
多分、昼に話していたホラ貝のホラ話のNTR中の彼女……と思ったが、ホラ貝に彼女出来る訳無いから友達の女……と思ったが、ホラ貝に友達がいる訳無いから多分、パパ活的な金で雇ったら素人女だ。
私の脳が『商売女だ、正体を隠せ、威嚇せよ』と叫ぶ。
素早く事務所に置きっぱなしだった、よくヤクザの事務所に何故か置いてある、そのまま放置していた鎧武者の頬面付き兜を被り正体を濁す。
準備万端で突入したが……また、特撮エロ…か。
ウチの母ちゃんが若い男に性的に襲いかかる為に変身ヒーロー気取りのコスチュームでセクシャルし、それを動画配信して男の逃げ場を世間的に無くすリベンジを越える【アルテマポ◯ノ(適当に付けた)】を定期的に行う関係で、このいきなりの衝撃映像にパニックにならずに済んだが……ホラ貝、コイツどうしょもねぇな。
……いや、これはチャンスかも知れない。
ピンチはチャンスらしい。
つまり、もしかしたら大好きなNTRモノのWEB小説を実写化できるかもしれないなと思い、ホラ貝の用意した女優に一縷の望みをかけたが…
しかしこの女…駄目だ。いや、脚本ホラ貝ならホラ貝が駄目だ。
演技力と想像力ゼロ、頭が対魔忍、雑な導入エロ、だから素人は駄目なんだろうな。
延々と、安いエロ同人みたいな話をし続ける。
設定がどこかで見たような安っぽい話ばかり。
AIかお前?AI官能小説はゴミだったぞ?
駄目だ、我慢したいが言ってしまう。
このイライラを誘発するのが同人たる所以よな。
更にNTRの筈なのに彼氏への心理描写カット。
最早それ、NTRじゃねぇから、ただの特撮エ■ドラマだから。
それ、私の母ちゃんがやってるのと一緒だから。
ホラ貝、お前も金払うならちゃんとモデルに話つけておけよ…
私は言ってしまった。もうやめようって思ったのに。
現場監督であり上司であり同級生のサトルウンコが何かの狂ったスイッチが入り、興奮すると凄い罵倒してくるが、それをされ過ぎて私も人にするようになってしまった。
客観的に見ると終わってるのにな……いきなりキレおじ。
我慢出来ない。この女…言うしかない。
気持ちの悪い、金のかかっているであろう触手ボールに入っているが、顔だけ出してるから聞こえるだろう。
「ヒーローがトラックに轢かれたぐれぇでガタガタ言ってんじゃねぇ!オレなんていつもトラックの心配してるぞ!新車だと車両保険ヤベェからな!しかしなんでそんな弱いのにヒーローとか言う?しかも男が滅茶苦茶怪しいじゃねぇか。辛い怖いガタガタ言うならやめちま『社長!駄目ですよ!この人は弱いんですから!優しく!優しくしてあげて!夢のないこと言わないで!夢を見させてあげて!』
クソ馬鹿のフォローが余計怒りに油が注がれる。
「はぁ?夢だと!?夢はバケモノとパーリープレイですか!?オレは変身ヒロインモノを見るといつも思っていた!彼氏がいるのに何でやるの!?使命!?夢!?弱いのに!?クソ雑魚のクセに何イキってんの!?悪者に指名されてるじゃんか!指名制のエ■本じゃねぇか!!馬鹿が!!」
【バァァァンッ゙!】
『痛いっ!何するんですか!?』
「やかましいっ!この存在空気馬鹿ホラ!!」
とりあえず怒りのままにホラ貝を叩いた。
私はすぐ叩く人みたいな感じで思われてるし、何かそういうのは問題だと世間は言うし、私も同感だが、コイツは人体の構造がおかしいから平気。
だから叩いても大丈夫だ、普通の人にはしないっ!
そもそもコイツの育ての親の育子ババァ、略してイクイクババァは、小学生の頃の私の事をすぐ叩いた。昭和の悪いババァ、意地悪婆さんって奴だ。
ボールで窓ガラスを割り、悪いと思って謝りに行ったが、登場から般若の面みてぇな顔……の逝くバァのプレッシャーに負け、無言でいたら『謝るのが筋だろうがこのガキャーッッッ!!』と、私のケツを思いっきり叩き、痛くはないがビックリしてウンコ漏れたな。
手にウンコついて余計キレるしよ……
人をビンタやケツ叩きする絶頂ババァのクンロクを真似ただけ。
話が脱線した。いや、脱線したのはこの女……
とにかくこの女……そのまま喋ったら公序良俗に引っかかる様な事をペラペラ喋りおる。
一回目は仲間ごとトラックにひかれてレ◯―プ
二回目は仲間に裏切られて置いてかれレイ◯プ
三回目は仲間無し普通に実力で負けてレイー◯
四回目はNTR喰らわしてるホラ貝が◯イープ
大体遭遇すると拉◯られますしね、どんだけ?
しかも、どんどん快楽が強くなるとか、まるで望んでいるようになって来てしまうとか、自己申告で抜かしよる。
コイツの話にすぐ出てくる、コイツを拉致ってエロい事する白い怪人はプレイメイト?白い怪人って白人イケメンの隠語か!?
何で吸い込まれる様に白い怪人と遭遇する?
あぁイライラする、勘違いメンヘラ女ァ゙!!
一時期、メンヘラ馬鹿ババァ(母親)が『若い男が私を見ている気がするの』とか義母に相談し、私に恥をかかした事を思い出してつい…………
「このヴァラア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アア゙ア゙ア゙ッッッ!!!」
パァァァァァァァァァァァァァァァンッッッ
と、ファイナルファイティングのアビゲールの如く、奇声を上げながら顔を真っ赤にして力を溜めた右手で女のケツを引っ叩いてしまった。
『ンガア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ッッッ!?!?♥♥♥』
ビチチチチチチチチイイイイ!!
「うおおお!?手に特撮ウンコ!!」
変な特撮宇宙人のコスプレした女が舌を突き出し糞出しやがった……そのクソを手に付けられた。最悪だ。
「貴様に人の道、つまり道徳を教えやる!このウンコがっ!!」
それから素晴らしいNTRWEB小説を読み上げながら、NTRの何たるかを叩き込んで……いる途中にホラ貝が居なくなったがどうでも良い。
「後から気付いたって遅いんじゃぁ!!」
【パアァァァァァン!!!】
『ォ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッ♥♥♥!!!』
私が三十分程、途中でケツ叩きを挟みつつ、しっかりとNTRを叩きこんでいると……
『そのへんでいいっしょ?ウンコケシどうせ意味わからない事で絡んでるだけでしょ?』
何故か、真田寧々子…後輩の別名、ネコが出ていった筈のホラ貝と一緒に入ってきた、二人目の女優?
「堕ちる所まで堕ちたネコ、ナーゴナーゴ発情しながらお前もこの触手ボールに?流石、名女優ネコ」
『入るわけねぇだろ、コケシ馬鹿が』
後輩のクセに年長者に対するこの態度。
しかし一通り説教して満足いった私、何かボールに入った全身銀色コスプレ女は『ァ゙………ゾァ゙ァ゙………』とかしか言わんし、既に初期設定を忘れた。
『ほら、ソラ君。IVY……ユカは段ボールにでも入れて返そう。そして明日にでも会って決めると良いよ。どんな理由であれ、ユカがやった事は同じだから、最後に決めるのは君だよ』
一瞬、ネコの言ってる段ボールに入れて返すってエロ同人のオークション話じゃあるめぇしと、このネコも大概どうかと思ったが、そもそもウチの会社の事務所で撮影している時点で狂人の集まりだなと思った。
やっぱり深く関わる必要は無い。狂人とは。
「じゃあ解散な。とりあえず飽きたから帰るけど今回の事、明日以降の活動は明日、現場で打ち合わせよう。あ~早く仕事辞めてぇ……」
『わ、分かりました………』
私は思ってる事を口にする正直者タイプ。
今日は解散とばかりに、さっさと家に帰った。
「なぁヒロ?今晩どうだろうか?」
『今晩って毎晩じゃん……いや、良いけどさ』
そして夜10時頃、家で旦那に今晩の約束を取り付けている時だった。
ガララっと、まるで自宅の様にネコが入って来た。
『いやぁ疲れた疲れた!ヒロさん、子供達寝ましたか?』
「テメェネコ、家に帰れ、マス◯か貴様、何で働いてた来た旦那風に家に入ってきてんの?」
数時間前に別れたネコが再来した。
『アンタに用はないわ、ヒロさんにちょっとね』
「貴様何考えてんだ、妻の前で堂々とNTRしようなんて百年『いや、そういうのはどうでも良いから』
相変わらず舐めきったネコ、ホラ貝だけでも面倒くさいのに、コイツが関わるとろくな事起きないんだよなぁ……
『いやいやタツ、そう言うな。昼に来て、ネコが夜にちょっと話があるって言うから。ちょっと気になってさ、それにしてもネコが話ってまさか………光る…ま……いやいや、もしや?いやいやいや』
ヒロがソワソワし始めた。旦那様?
『タツ、ちょっと部屋に行ってるか、風呂に入ってきたらどうだ?疲れているだろう』
「ヒロ、どう考えても重要な密会が行われる気配がするのに消える馬鹿は居ないだろう?洗いざらい吐いて貰う」
『まぁこちらとしてはウンコケシが居ても別に構わ『ネコッ!黙るんだッッ!!』ヒッ゙!?』
今、ヒロがネコを黙らそうとしたな…私は素早くヒロの膝の上に乗る。大事なのは接近戦だ。
「ヒロ!?隠し事か!?ん~~?何となく分かるけど、それは浮気じゃないんか?ネコと浮気?と思わせて〜いつもの光る間男とかいうやつでしょう?それも浮気じゃないんかぁ〜?ん~~?ネコ!喋れ、喋らないなろ全員媚薬カンチョロだ、オレ含め」
『違っ!?グッ…………タツ………だってお前…いつも滅茶苦茶に…………』
『ヒロさん、相変わらずですね…まぁ私どっちでも良いので報告だけ』
そして聞いたらやっぱり光る間男じゃねぇか、馬鹿らしい……
※本編も進めまーす!
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