〜7〜玄之の今日のお昼ご飯は少し遅め。
家でゴロゴロしながら本を読む玄之。
部屋は掃除が行き届いており、二人くらいくつろげるようなソファーに寝転んで本を読む。
本は前に貰った【黒子師匠の黒子完全ガイド】【黒子師匠の黒子完全ガイド2】をチョイス。
【黒子師匠の黒子完全ガイド】は黒子師匠が監修した雑誌でとても見応えのある黒子のイロハが書いてあるのだ。
初心者の黒子には必須アイテム。
【黒子師匠の黒子完全ガイド2】になると中級者のすべきことや後輩の教え方など先輩になった時に必要なことが書いてある。
それらを読んでいるとなんか黒子師匠はやっぱり凄いと再度実感した。
本で何をどうすればいいかを細かく説明していてわかりやすい!
仕える相手の目の前での作法、嫌いな相手の目の前での作法、紳士な作法や、破廉恥な作法まで……なんでも載っているように感じる。
なんでも教えてくれる優しい先輩みたいな安心感、なんでも調べられる。
……まぁ僕にそんな先輩は誰一人としていないけど。
どちらにせよ今更、人には聞けないような物まで載っていて、実際ネットにも載らないようなものまであるのだ。
凄く読んでいるだけで楽しい。
勉強は怠らないのが黒子師匠の言っていることだから守らないとね。
そんな時メールが玄之の携帯に届く。
「……なになに?」
〜〜〜〜〜〜
正宗 こんにちは! 見えてる?
玄之 見えてますよ
正宗 これを見て欲しいんです!
〜〜〜〜〜〜
そう言って昼ご飯の写真が送られて来る。
あ、そういえば今日のお昼ご飯食べてないな……。
写真にはとても美味しそうなハンバーグや、石窯パン。
サラダなど美味しそうな定食が並んでいる。
多分ここは前に行ったことのある【スピカ亭】かな?
美味しいし安いのが売りだ。
〜〜〜〜〜〜
玄之 美味しそうですね、スピカ亭のハンバーグ定食ですか?
正宗 聞いて驚くな、チーズinハンバーグなんだ。
玄之 ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゚Д゚) ス、スゲー!
正宗 そうでしょう、そうでしょう!
〜〜〜〜〜〜
美味しそうだね。
うん、何か食べたくなってきた。
そろそろお昼ご飯の準備をしないとなんだろうけど面倒くさいなぁ……。
でも食べない訳にもいかないし。
簡単なものでも作るしかないな、うん。
「玄之のお料理教室、今日使う材料はこちら。卵、ハム、食パン、チーズです」
まず卵焼きを作る時の四角いフライパンを用意します。
そこにハム2枚、溶き卵を焼きます。
ジュウジュウと焼くといい匂いがしてきますね。
焼き目がついたら半分に切った食パンを用意します。
上と下に置き中心に隙間ができるように置き、ひっくり返します。
少し焼き目をつけておきましょう。
カリカリで美味しくなります。
ちょうどよく焼き目をつけたらチーズをハムの上におきます。
そして半分に折ります。
さっきの隙間が折り目になるので綺麗に折れるはず。
そうしてチーズがとけたならパンを引き上げてお皿に乗せましょう。
「完成! ハム卵の簡単ホットサンド! 簡単にできるから朝におすすめです」
と言っても誰も居ないから意味がないんだけど。
食べる前に写真を正宗さんに送っておこう。
〜〜〜〜〜〜
玄之 今日のお昼ご飯です!
正宗 ~~~~~ヾ(* ̄▽)_旦~~オチャドーゾォー♪
玄之 ~~旦(-^ )頂きます♪ ズズッ…(T皿T)アッチー!猫舌
正宗 笑
〜〜〜〜〜〜
正宗さんって意外にも可愛いんだな。
メールではなんか面白いというか雰囲気が真反対といいますか。
学校では誰よりも頭が良くキリッとしていて、カッコいい感じなんだけど。
これもこれでギャップ萌えってやつなのかな?
まぁ熱いうちに食べますか。
まずは一口パクリと。
う〜ん♪ 美味しい。
卵のふわふわ感、ハムの少しカリカリした感じ。
チーズがまろやかにして美味しすぎる……!
ブラックペッパーをかけても美味しそう。
食パンも綺麗な焼き目がついていてサクサクで美味しい。
アレンジのしがいがありそうな料理だ。
案外卵に醤油とかでさっぱりした味付けとかいいんじゃないかな。
意外にも食レポは良かった気がする。
煜さんの前のやつは意外にダメダメな感じだったし。
でもなんでそれがOKカットなんだヨォ!! 可笑しいだろォ! なんなんだよ真心がこもっている奴は美味しくないはずがないってェ!!! ウ゛ンッ!!!!
考えてみたらそれよりは全然いいのかも。
でもそんなこと言ったらファンクラブに指詰められて死んじゃうから人前では言えないのだった。
==========
読んでいただきありがとうございます。
面白ければ★★★、面白くなければ★。
♡もつけていただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます