24日目②

巣でいろいろな作業を行い、落ち着いてから村へ向かった。


「すいませーん...ミリアさん居ますか??」


久しぶりに鍛冶屋に来た。


「ミハルさん!全然顔を出していなかったけど何をしていたの?」


あ、怒ってる?...笑顔だけど圧が...


「ごめんなさい!少し街へ行ってました。」


「街...?村の周りより魔物の強さ2倍以上よ?」


「確かに強かった様な...」


「よかったら素材とかあったりしない?」


「えっと...」


草原に居たダチョウの素材とダンジョンで見つけたスケルトン類の素材を渡した。


「何よこれ...全部高レベルな魔物の素材じゃない!!本当にミハルさんが倒したの?」


「そうですね、」


「はぁ...わかったわ。この素材を買い取らせて。これであなたの武器や道具を作るわ」


「良いのですか?全然素材は譲りますよ?」


「譲ってくれるなら助かるけど。いいの?高レベルな魔物の素材よ?」


「私が持っていてもしょうがないものですし良いですよ?」


「なら遠慮せず受け取るわ。それと、剣を見せてちょうだい。手入れするわ、夕方にまた取りに来て。完璧に研ぐから。」


---


時間ができた。


ギルドに行って大罪スキルについて知らないか聞いてみようかな。ついでに依頼でも受けよう。


「ミハルさん!!ご無事で良かったです。心配しましたよ...」


「心配させてすみません。無事に街まで行けました!」


「でも、街へ向かう乗合馬車に乗っていなかったですよね?」


「えっと...近くにいた冒険者に馬に乗せてもらいまして...」


「そうなんですか?気をつけてくださいね?...冒険者と名乗る変質者かもしれない...可愛い女の子1人では絶対に危険...今度から私もついていこうかな...」


「エリナさん?大丈夫ですか?後半少し聞き取れなかったですが...」


「全然大丈夫ですよ!ミハルさんは私が守りますので! あ、そうだ、ミハルさんに提案があるのですが、冒険ランクを上げる試験を受けませんか?」


「試験ですか...??」


「簡単です。今回はミハルさんの実力を見て、Aランクの冒険者と戦ってもらいます。見事に試験に合格できましたら、Aランクに飛び級出来ます。どうですか?挑戦しませんか??」


「それでしたら、是非!」


---


「彼がAランク昇格試験を担当する、閃光のアストさんです!」


「俺が相手で恨むんじゃねーぞ?」


「それでは昇格試験を行います。ルールは殺さなければ何しても大丈夫です。実力をアストさんに認めさせてください。それでは開始です!」


「おら!行くぞ!!」


殺さない...殺さない魔法って何だ!??


粘着糸だと実力を見せるのには不十分だろうし...


「風斬!」


「うわぁ!あっぶねぇ...」


「え...ミハルさん!その魔法威力強すぎます!ギルドが壊れてしまいます!」


風斬はダメか...

こうなると操作系スキルは全部ダメそう...

剣は今ないし...


「んー...よし!殴る!」


「あ?手加減ってか?痛い目見ても知らんねぇ!!」


電光石火で懐に潜り込み、殴ると同時に拳から雷操作で電気を適度に流し込む。


「ふぅ...」


「え...ミハルさん昇給試験合格です!」


「ありがとうございます!」


「ちなみに...アスタさん生きてます?」


「たぶん...??」


---


その後昇給申請を終わらせ無事にA級へと昇格した。


アストさんは無事に生きてた。


「エリナさん、お聞きしたかった事があるのですが。スキルについてだったのですが。」


「どの様なスキルですか?」


「大罪スキルというのは...」


「大罪...すみません、その様なスキルは聞いたことはないですね。」


「そうなんですね、他の場所も当たってみますね」


「Aランクになった事ですし、依頼を受けていきませんか?ワイバーン討伐などどうですか??」


「私夕方までしか時間が無いので遠慮しておきますかね」


「大丈夫です!!ワイバーンはBランクの魔物なので!」


「じゃあ、行きます。」

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