23日目①

昨日は夜は散々だった。不注意から招いた事だが、2度と子供達が危険な目に合わない様にしよう。


とりあえず巣のルールとしてレベルが低い個体は、兵隊蟻と一緒に行動する事にした。


「!!?」


目の前に男の人?が居る...


「えっとー...」


「女王様。私は気づいたらこの様な姿になってしまいました。」


ステータスで目の前の人について確認してみると、兵隊蟻の様だ。スキルに【人化】と書かれている。


「なるほど...他にも君の様な蟻はいる?」


「はい、数匹ほどいます」


「なるほど...連れてきてくれない?」


---


ステータスを見てみると、

兵隊蟻5匹

農業蟻2匹

霊柩蟻4匹

ゲートキーパー10匹

が人化できる様になったようだ。


人化と言語スキルを同時に手に入れることができたから、会話ができる様になったのかな。


「これで料理人計画が進められる!」


人化できる蟻には全員名前をつけた。


「人化できるメンバーでダンジョンに行きたいんだけど、行きたい人いる?」


全員手を上げている。


「死ぬかも知らないよ??」


「女王様とどこかへ行けるのなら、どこへでも行きたいです!」


「そ...そっか...でも、人数が多いと連携が取れないから、今回は私がメンバーを決めさてもらうね。えーと、前衛タンクのマモル、前衛剣士のシユウ、後方援護のレイと私の4人で行きます!」


マモルは、ゲートキーパー蟻でタンクとして発揮してくれるだろう。

シユウは、兵隊蟻で普段から切込隊長をしてくれている。

レイは、霊柩蟻で回復魔法や後方援護魔法を得意としている。


このメンバーなら、安全に攻略できるはず。

ダンジョンへ向かう。


---


「わぁ...」


援護しなくても、バッサバッサ魔物を倒していく。


隠し部屋で入手した武器を皆んなに装備してもらっている。


攻撃される前に一撃で仕留めていく。この時点で前回より高い70階層を突破した。


---


90階層を超えると、流石に援護をした。


タイラントワームやジャイアントオーガなど、強い敵が多く出る様になっている。


しかし、


どんな攻撃でもガードするマモルが優秀すぎる。


敵の一発目を確実にガードし、次に私とシユウとレイが畳み掛ける。これで確実に倒せる。


99階層。


ジャイアントガーゴイルが2匹。


3人に1匹を任せ。


1人でもう1匹を相手する。


巨体の割には早いが。


交わせないほどではない。

タイミングに合わせて剣でカウンターの斬撃を打ち込む。


擦り傷だ。


「これならどうだ!風斬!雷槍!火炎弾!」


当たる直前で魔法が打ち消されてしまう。


電光石火で距離を取る。


土操作と岩操作で頑丈な2本の棒を作成。

棒に雷操作で大量の電流を流し、近くにあった金属の鉱物を発射させる。


「くらえ!レールガン!!」


音速を超えた鉱物が巨体を貫通した。


動かなくなったのを確認しもう一体の方へ向かう。


「だっしゃー!!!」

ジャイアントガーゴイルの攻撃をマモルがガードするも押されている。


「落ちろー!!」

シユウが炎を纏わせた剣で攻撃するもダメージが入っていない。


「アイススピアー!駄目!やっぱり魔法効かない!」


「攻撃を止めんじゃねー!雷鳴斬!!」


「シールドが持たないっぺ!」


「皆!ガーゴイルの動きを止めて!」

レールガンを構えるも、ジャイアントガーゴイルが飛び動いている。


「承知しました!」


「氷山!!」

頭上に巨大な氷の塊を生成し、それ事地面へたたき落とした。


「やっぱり!物体なら当たった!」


「危ない!」


「女王様!タワーシールド!!」


寸前の所でマモルが、ジャイアントガーゴイルのファイアーブレスをガードしてくれた。


「ナイスタイミング!レールガン!!!」


音速の鉱物がジャイアントガーゴイルの頭部を粉砕し、ダンジョンの壁おも貫通した。


「俺の剣じゃダメージが入らなかった...」

「疲れましたね、怪我があれば回復しますので言ってくださいね」

「女王様、お怪我は無かったですか?」


「マモルあなたの方が怪我しているじゃない。レイ、回復して上げて?」


「承知しました!マモル少し座って」


この間にジャイアントガーゴイルの素材を回収する。


---


体力とMPを全回復させ上の階へ登る。

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