20日目②
ローブの人とダンジョンへ魔法バッグの素材を集めに行くことに。
「あのー、挨拶していなかったので、歩きながら申し訳ないですが、私はミハルといいます。」
「ワシはシャルルじゃ。シャルと呼ぶが良い。」
「わかりました!よろしくお願いしますシャルさん!」
街の真ん中に大きなタワーがある。
「あれが見えるじゃろ?あの建物がダンジョンじゃ」
「でっかー...」
「そろそろそのオーラしまって貰えぬか?強い威圧がダダ漏れじゃ。兵に見つかると問題になるぞ?
」
威圧って抑えれるのだろうか...
威圧OFF!!
...
「シャル、これでどう?」
「ほほぉー...すごいのぉ。そんなに完璧に威圧のオーラを抑えれるとは。」
隠すことが出来ているのなら良かった。
しばらく歩き、ダンジョンの近くまでやって来た。
大きな門の近くは、市場のようになっている。
「シャルさんすごく賑わってますね」
「そりゃそうじゃ。ダンジョンのおかげで栄えた街なのだからなぁ。だから、街がダンジョンを管理しておる。変なことするんじゃないぞ?」
「頑張ります...」
大きな門を通る際は1人金貨1枚払う必要があるらしい。
以外にもお高いようだ。
さっそくダンジョンに入っていく。
ダンジョンの中は迷路のようになっている。
1階層から12階層は、森の様な雰囲気でスライムや大きい芋虫、虫系の生き物しかいない。
「弱いなー...」
「いや、お主が強いだけじゃよ...」
13階層に入ると、周りが岩が多くなり木々が減った。
「まだ素材は無いんですか?」
せ
「魔法バックの素材は魔石じゃ。階層が上に行けば行くほど、魔石の魔力が強くなるのじゃ。ワシが行ける場所で、いつもとっている場所は50階層付近じゃ」
「50...遠いなぁ...」
「大丈夫じゃ。このペースなら半日もかからぬ。」
何も問題無く進んでいく。
20階層を超えると、スケルトンやゴブリンが増えてきた。
またまだ戦闘に余裕がある。
敵は魔法を使ってくる事はなく、持っている武器で突撃をしてくるだけだ。
さらに難なく30階層も超えた。
この辺りの階層は、巣のある森で出てくる動物が多いようだ。狼や角の生えたうさぎが出てくる。
狼が連携しながら攻撃してか来るが、狭い通路では無力だ。
土操作と岩操作を使い、通路の壁で押しつぶす。
森の中じゃない為、狼の機動性が無く楽に倒せる。
「お主の魔法、本当に凄いのぉ...そんな攻撃見たことがない。」
「そうですか?」
「基本属性は火、水、風じゃ。それ以外も扱える人がはおるが、その人達は賢者と呼ばれておる」
「土属性は無いんですか?」
「魔物以外で見たことがありんせん」
「魔物...」
---
47階層に到達した。
「お主!あれじゃ!」
駆け寄り小さな石を拾う。
あれ、これどこかで...
「これが魔石じゃ。これ1つで1人分入場料じゃ」
という事は、この小さな石ころで...
「金貨一枚!!?」
「そうじゃ。大体この重さで金貨一枚。正確には測ってみないとわからぬが、この大きさなら申し分ないじゃろう。」
歩きながら石を探す。
「その魔石一個で魔法バッグは作れるんですか?」
「これでも十分作れるが、入場料分とわしの今回使った魔法の分は回収しないと次回が困るのじゃ」
「困る?」
「人族は普通は魔法が使えぬからのぉ。だから、魔石を通して使う必要があるのじゃ」
50階層。
魔法を使うスケルトンや風の斬撃を飛ばす生き物が少しずつ増えてきている。
「スケルトンウィザードの群れが厄介じゃ、なかなか進みにくいのぉ...」
目の前にいる村に向けて、水弾を撃ち込み雷槍で全体に感電ダメージを与える。
「これで真っ直ぐ行けますね!」
「お主...何属性使えるのじゃ...」
「えっとー...基本属性と土と雷くらいですかね」
「そんなの、本の中のの魔王じゃぞ...」
「そうなんですね?」
通路の端に手のひらの2倍はある綺麗な石がある。
「これがあれば十分じゃ!この様な大きさの魔石に出会えるなんて奇跡じゃ!」
あ、思い出した。この石、巣にいっぱいあったな。
これより大きいのがゴロゴロと...
「もう用はない。危ないところから早く出るとしようかのぉ」
「わかりました」
「わしに掴まるのじゃ」
そう言うと、一枚の紙を取り出した。
紙の上に魔石を置くと物凄い光に包まれた。
光が落ち着き目を開けると、大きな門の前に戻ってきていた。
「驚いたじゃろ。わしの最高傑作じゃ。冒険者には高値で売れておる。お主もどうじゃ?」
「値段次第ですかね...」
「なーに、今回は儲けさせてもらった。3枚ほどくれてやるわい」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「無くなったら、次からは金貨5枚もらうからの」
---
お店へ戻った。
「今回の分け前じゃ。この魔石を受けとるが良い。」
「その魔石で魔法バッグを作れるだけ作って欲しいのですが」
「5個ぐらいは作れるほどの魔石はよけてあるが...」
5個あれば十分だ。長距離遠征に何グループも行くわけでは無い。
「ならそれはシャルさんが持っていてください。投資という事で、今後も良い関係を...」
「お主が言うなら受け取るが...これからもお主の頼みなら喜んで受けるのじゃ。魔法バッグなんだが、明日の夕方にはできる、今日は一旦帰るが良い。」
「そうさせていただきますね!また来ますシャルさん!」
---
真っ直ぐ宿へ戻って来た。
今日倒した敵を食べてみる。
魔法バッグに敵の一部を隠していた。
私の考えが合っていれば...スキルが増えるはず...
ピコン
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名前 【m@t&#log# Queen】 level 122
HP 160.000
MP 90.000+10.000
スキル 【解毒Lv5】【跳躍Lv5】【炎操作Lv10】【自動回復Lv7】【威圧Lv10】【水操作Lv6】【風操作Lv8】【雷操作Lv9】【並列思考】【並列処理】【槍術Lv1】【統率Lv4】【アイアンクローLv4】【土操作Lv6】【念話】【遠隔操作】【炎耐性Lv3】【水耐性Lv3】【雷耐性Lv4】【物理耐性Lv5】【斬撃耐性Lv5】【体術Lv3】【剣技Lv4】【スキル隠蔽】【光操作Lv1】【闇操作Lv1】【植物操作Lv1】【アンデット耐性Lv2】【毒生成Lv2】
【糸生成Lv1】【粘着糸生成Lv1】【空中歩行Lv2】
ユニークスキル 【#&Lv6】【眷属召喚Lv8】【人化】【魔道の心得】
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レベルは上がらなかったが...
スキルがめちゃくちゃ増えている...
【スキル隠蔽】は威圧のON OFFをしていたからだろうか。
【光操作Lv1】【闇操作Lv1】はスケルトンウィザードの骨を食べたからだろう。
【植物操作Lv1】は、いつ倒したか覚えていない何かの生き物の根っこ。これを食べたからだろう。
【アンデット耐性Lv2】はダンジョン序盤のスケルトンゾーンのせいかな?
【毒生成Lv2】【糸生成Lv1】【粘着糸生成Lv1】は蜘蛛の生き物だろうな。できれば食べたくは無かったが。
【空中歩行Lv2】は空中を歩いていた鹿だろう。
やっぱり、スキルを手に入れる条件は食べる事。
料理されていてもいいらしい。
MPも回復した事だし、今日は休もう。
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