14日目

昨日の戦いのあと、あまりの疲れに一瞬で寝てしまった。とりあえず今日は、巣の状況確認からすることにした。


ブレス攻撃は全てゲートキーパー蟻が防御していてくれたおかげで、巣の中のダメージは全くなかった。


私もすぐに外に出て戦いを始めたから、大丈夫だったのだろう。きっと。


巣の外にあった、畑はあちらこちらボロボロになっている。


巣の出入口もボロボロだ。


このくらいならすぐに直せるな。いやー安心安心。


部屋に戻り今日やることを考えることにする。



用意されたご飯を食べながら考える...

巣の規模は結構大きくなった。

けれど、スキルが少ない。

今まではスキルの火力とMPの多さでゴリ押しをしていた。俊敏性もぜんぜん足りない...跳躍だけじゃスピードが...


あー!もー!ぜんぜん足りない!!


ピコン


んー??


---


名前 【m@t&#log# Queen】 level 120

HP 150.000

MP 80.000


スキル 【解毒Lv5】【跳躍Lv5】【炎操作Lv10】【自動回復Lv5】【威圧Lv10】【水操作Lv5】【風操作Lv7】【雷操作Lv8】【並列思考】【並列処理】【槍術】【統率Lv3】【アイアンクローLv3】【土操作Lv6】【念話】【遠隔操作】【炎耐性Lv3】【水耐性Lv3】【雷耐性Lv3】


ユニークスキル 【#&Lv5】【眷属召喚Lv5】【人化】


---


以外と沢山変更されている。

ステータスに説明が書いてある...なになに...


並列思考・処理によってスキルを最適化されました??確かに属性操作系統に変更されている...


やれる事がこれなら増える!


ん...?


ユニーク欄に人化がある。


人化って人化だよね?人になれる?の?

ものは試し!人化!!


...


ん?暗い...身動きが...

上に向けて風操作で風斬を放つ。


隙間が出来た。そこから身体を出す。


「わぁ...人化というか、脱皮してるみたい。え...喋れている?!!」


あまりの嬉しさに飛び跳ねて喜んだ。



平常心に戻り「私服きてない!!!」全裸な事に気がついた。


「誰にも見られなくて良かったぁ...」


自分の抜け殻の目を鏡替わりにして姿を確認した。


久しぶりに見た。黒髪ロングは前世の姿だ。少し違うのは、頭に小さな触覚が生えている。


人外なのは変わらないのね...


このままじゃ人に会った時恥ずかしいから元に戻ろう...


戻った事だし探索しに行こうかな。


---


巣の北東へ探索へと出かけた。


オークを見つけた。

スキルを試してみようかな。


土操作と水操作で地面を沼のように変化させる。

オーグがハマった瞬間に地面を固める。


身動きが出来なくなったところに、雷と土の複合でレールガンを作成!


発射!!!


オークを容易く貫通した。


ほほう...操作スキルめちゃくちゃ万能!!

レールガンのように難しい物になると...

脳が焼けるほど痛い...

並列処理がオーバーヒートしてしまってるんだ...


前の戦いでも同じ事があったし...

処理落ちだけはしないようにしないと。


---


辺りをぶらぶらしながら、敵との戦いで経験値を稼ぐ。操作することがなかなか大変だ。


そういえば、人化できるなら村に行けるのでは?

人の言葉も話せるし!触覚以外は人間だった!


行ける!絶対いけるよね!


日も暮れて来た為、巣へ戻った。


今日倒した生き物は、働き蟻達によって運ばれ解体され始めていた。


部屋に戻ると、既に食事が運ばれていた。


何で肉ボールに毛が...これ人間の毛じゃね?


「ギィ!!!!」働き蟻!!!!


「ギィ」お前らやってくれたな、私に人の肉を食べさせたな!!


首を傾げて何も分かっていないようだ。それはそうだ、私達は魔物なのだから、カニバリズムには一様ならない。


でも、気持ちが許さないんですけど!!


「ギィ...」はぁ、もう下がっていいよ...


朝食べたのもきっと混ざっていたんだろうな...

だからスキルが増えたんだ。美味しかったんだけどさ...気持ちの折り合いがつかないなぁ...


はぁ、休も。

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