13日目②
念話が来てから急いで防衛体勢に入った。
上層階に置いてあった食べ物を焼かれないように下層に、働き蟻たちは忙しそうに運び始めた。
1階で訓練中の蟻達は自室に戻ったり、戦闘位置に着いた。
最近召喚されたレベルの低い蟻は4階層で攻撃されないであろう場所に逃がす。戦えるものたちは2階へ待機してもらう。
これで大丈夫なはず!
さぁ!いつでも来い!!
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「王よ!人間が森の上空を飛び、巣を探し回っているようです!」
なら、その間に巣の周りに兵隊蟻を配置しておこう。一体多数ならば、兵隊蟻でもあのドラゴンを倒せるはずだ。
戦闘前に食事を食べてMP回復。
これで準備は全て大丈夫なはず。
「見つかりました!人間が巣に真っ直ぐ飛んでいきます!」
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「おいおい、なんだこの巣...これ巣だよな?ダンジョンじゃないよな?まぁ!そんなのどうでもいいよなアウル!俺たちの攻撃方法は変わらねぇ!巣に向けてブレス!」
巣の向けられた炎のブレスは、ゲートキーパー蟻が完璧に防御した。
「おいおい...嘘だろ...ワーカーごときがアウルのブレスを...」
え?ゲートキーパー蟻があのブレスガード出来るの?言ってよ。皆を逃がす必要なかったじゃん!
まぁ、それは置いといて、挨拶と行こうか。
「ギィー」ゲートキーパー達、道を開けてくれ。
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「ギィーー!!」人間よ家を襲うなんていい度胸だな!!
「こいつは...村長が言っていた女王か...何て威圧だ...こいつなら本気が出せそうだな!」
「ギィ」まぁ待てってしょうがないから話し合おうよ
「行くぞ!化け物!!」
そーーですよねーー!言葉通じませんもんねー!
「アウル!ブレス!...アウル?」
横にいるドラゴンは兵隊蟻や霊柩蟻達が相手をしている。モグラやタイラントに比べたら楽勝のようだ。
こっちは一体一で...あれ...兵隊蟻達勝手に戦い始めちゃった...ここは、親玉同士で戦いたかったな。まぁいいか。
「何だ!この強さは!?アウル!そっちはまだ倒せないのか!?」
ドラゴン戦はあっという間に決着が着いたようだ。
霊柩蟻や農業蟻が魔法でドラゴンの翼に穴を開け、あとは兵隊蟻がタコ殴りにすると言うパワープレイ。
ドラゴンは何度かブレス攻撃をしていたが、待機中のゲートキーパー蟻が戦闘に加わっ他おかげで、ブレスを完全に無効化してた。
「クソ!約立たずのドラゴンめ!奥の手を使ってやる!騎士だけが使え、竜の称号を持つ俺の装備!ドラゴニック・ウェポン!!」
そう唱えるとその人は、何も無い空間から赤黒い槍を取り出した。
凄い禍々しいオーラを放っている。
「ギィ!!」皆危ないから近寄らないでよ!!
さぁ!タイマンだ!あの槍に刺されるのは絶対ダメって直感が言っている。
遠距離で牽制だ!
後ろに跳躍しながらの風斬!!
受け流される。
「何だこの女王!攻撃力が高すぎる、兵隊蟻より強いんじゃないか!?」
簡単には行かないよね、それなら当たるまでくらえ!!風斬!!
「これくらいなら余裕だーー!!!」
次は簡単に打ち消される。絶え間なく風斬を打ち込む。
「それしか脳がないのかよ!拍子抜けだな!撃ち抜け!ファイヤーランス!」
炎の槍が風斬を打ち消しながら伸びてくる。
あの槍威力が強すぎる!!それなら、こっちも槍を喰らえ!雷槍!!
「くっそ...お前風属性以外にも...神話の生き物かよ...バケモノめ...」
跳躍で人の周りを飛び回りながら雷槍と風斬を交互に打ち込む。
それでもなかなか人間を防御を突破することが出来ない。
交互に打つスピードを上げていく。意識して使っているスキルを、無意識で使えるほどにスピードを上げる。
「ちまちまと、うるせぇー!!!ドラゴンスピアー!!!」
押し負けてたまるか!!
右手で雷槍
左手で風斬
口でファイヤーブレス
【スキル魔法の同時発動を成功に伴いスキル【並列思考】を獲得【並列高速演算処理】《スーパーコンピュータ》を獲得】
槍の防御を貫通できた。
ゴリ押せる!全スキル一斉発射!!
MPを半分使用し打ち続け、ようやく倒れた。
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