11日目②

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狼が一階を突破しニ階に入り込んできた。

現時点では、負傷した蟻が40匹くらいになっていた。


死傷する前に働き蟻が回収し、負傷蟻を看護室に運び看護蟻が治療をしている。


しかし看護蟻が少なく回復が間に合っていない。


狼達はどんどん突っ込んでくる。蟻達は遠距離の魔法に対して為す術なくダメージを追っている。


んーー...厳しいなぁ...


その時、霊柩蟻が火魔法で対抗すると狼の進行が遅くなり始めた。


お?いいぞ!これなら、農業蟻達にも声をかけて魔法で対抗してもらおう!うわぁ!!


扉を開けるとそこには、女王の部屋を守るように働き蟻が通路にギチギチにになるくらい集まっていた。


何でこんなに集まっているんだ??


「誰かー!農業蟻に伝令伝えてー!防衛に行ってくれって!」


誰かがきっと行ってくれただろうと信じておこう...



しばらくコロニーの状況を見ていると霊柩蟻と農業蟻の善戦によって、狼の進行を食い止めることが出来た。


しかし、倒せたのは狼の主の取り巻きだけで、狼の主はダメージが食らっていないようだった。


部屋の外にいる働き蟻達をかき分け主狼の所まで向かった。



お??蟻達は良い連携で何とか立ち回ってるが...主狼は1匹ですごい力があるようだ。


見ていると、近距離は兵隊蟻、遠距離は霊柩蟻と農業蟻が担当しているようだ。


しかし、主狼は近距離と凄まじく強いが遠距離魔法で、上手く牽制している。


さらには、体の周りに透明なバリアのようなものを展開し、遠距離魔法を無効にしている。


だいぶ厄介者だなぁ...


まぁ...流石にもう限界かな


雷槍!!!


シールドごと貫通したが、致命傷は避け後ろ足に刺さっている。


さて、俊敏性が無くなったのなら、後は蟻達で何とかできるかな。


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自室に戻り巣の状況を見る。


お、無事に主狼は倒せたようだね。

後は外がどうなっているか...


あー強すぎますね...


外にいたタイラントは現在1階で暴れているようだ。


噛みついた蟻は、無視され引きずられていたり、投げ飛ばされている。蟻達の魔法攻撃も有効打にはなっていない。


これはレベル差と経験が問題かなぁ...


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さて、やって参りました!タイラント戦!

やりますよー!


初手の風斬!


え?拳で打ち消された?!!


じゃー雷槍!!


...


いやいや!気合いで我慢出来る雷じゃないよ??!!

筋肉ダルマやんけ!!


ここで水弾もファイヤーブレスも使ったら周りの蟻達を巻き込んじゃう...


結構ピンチ??


考えているとタイラントは背中に噛み付いていた蟻を投げてくる。


蟻投げてくる何て!!卑怯だ!卑劣だ!最低だ!!!えーーーい!!こっちもゴリ押しだ!!魔法使え皆で攻撃だ!!


一斉に魔法を放ち始めた。


私は土操作でタイラントの足元を柔らかくし、足を地面に埋め動けなくする。


雷槍を打ち込みまくる。

他の蟻達もそれぞれ得意な魔法を打ち込む。


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30分後...


やっとタイラントが倒れてくれた。


こっちの体力もMPも限界だ...うん...疲れた...

あとは、とどめを刺すだけだ。


タイラントに雷槍をお見舞し、その上から石操作でダメ元で岩を落とす。


ようやく防衛戦が終了した。


今回は良い情報が取れたな!巣は半壊したけど...


2階から上層階にかけて壊れ方がすごいなぁ...直すのが大変そうだよ


夜通し復旧作業に明け暮れることとなった。

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