11日目 ①

面白いこと?を考えた。

今までは攻める側だったが。攻められる側になるのも良いのでは?と思ってしまった。


そうと決まれば準備だ。


前もってゲートキーパー蟻と兵隊蟻の一部に、説明をしておく事にした。


初めは首を横に振って何か言っていた様な気がするが、「今後の為」と説明するとしぶしぶ首を縦に振ってくれた。


次はいつも通り日中に素材集めをしておく。


森にホーンラビットを倒しに行き肉を集める。それを巣のすぐ近くへ放置。少し勿体無い気もするがしょうがない。


---


夜になり狼や夜行性の生き物が活発になり始めた。


そろそろ集まりだすころかな??


そう考えていると、当たりから足音が聞こえ始めてる。


よし最後の仕上げに...


肉塊の中に飛び込み血を浴びる。


鉄臭い...すっごいベタベタして気持ち悪い...

少しだけ頑張るぞ!!


ゲートキーパー蟻が不思議そうな目で見ている。


何か...すっごく恥ずかしいのだが...いい大人が泥遊びで、はしゃいでいる的な...


何も言わず森に駆け出し、狼の標的になりに行く。


走っていると、あちらこちらから狼が匂いで集まりだした。


計算通り!!もっとこーーーい!




はぁ


はぁ


ヤバい...やりすぎたかも...

うわ!あっぶない!え?木?


後ろから木が飛んできた。走りながら後ろを見ると、影しか見えないが人型の何かがいる。


ひぇ...あれ何!?無理!もう帰る!早く帰る!!


---


はぁはぁ...やっと着いた...遠くへ行き過ぎた...


さぁ!ゲートキーパー達よ!守れるだけ守るんだ!!倒す時は倒す!弱い奴は通して後ろの兵隊蟻に任せてもいいからね!以上!よろしく!!


ここからが本番!防衛戦だ!



物凄い地響きがなり始めた。


ピコン


こんな時に何だ?


ステータス画面を見てみると[コロニーが襲撃されています]と表示されている。


[コロニー]という欄が新しく増えており見てみると、一階から四階までの蟻達の様子や被害状況が見れる様になっていた。


これはいい!部屋に戻って高みの見物といきましょうか!


---


さてさて!どんな状況ですかね〜...


...


んー...


これはーまずい状況だよね??


すでに狼37頭と狼の主が1匹が入り込んでいる。

外には[タイラント]と表記されている生物が投擲攻撃をしてきている。


狼は兵隊蟻と働き蟻が頑張っているが、狼の主が魔法を使い、さらには高度な指揮をとっていて蟻達は苦戦している様だ。


タイラントはゲートキーパーが頑張ってくれているものの、投擲に対して反撃することができず戸惑っている。


加勢した方がいいかな??でも、これからの為にならないからなぁ...


よし!傍観しとこー

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