第46話、旅立つ前に最後の・・・

それから自分は追手とか来る前に全力で走り何かと問題が来る前に目的の場所の近くまでたどり着けた。


それにしてもこの辺だと思っているのだけど見つからないなと探していた。こんな時にアンナたちにでも来たらかなり厄介なのにと考えながらも辺りを歩いているのであった。




その頃、学園では大騒ぎになっていた今ではかなり有力なアクトが急に退学届を出して来た上に貴族の位すら魔王様に返して何がどうなっているのか誰もが全くも分からないでいた。


その中でもアンナたちだけは今、見つける事ができなかったら一生後悔すると何となくであるがそう感じて探そうとしていたが何処に向かってしまったのか検討などつくはずもなく辺りを探して頭を痛めていた。


アンナはアクトが向かいそうな場所に色々と回ったりしてそして裏ダンジョンにも入って探していた。


けれどもアクトの姿はなくて途方に暮れていた。その時にアンナはある物を手に入れたのである。


それは知り合いなど行方不明になった時に死体だろうが教えてくれる矢印の姿をしているアイテムが手に入れてアンナはすぐにアクトの事を考えてそのアイテムでアクトがいる場所に向かって動き始めたのであった。


しかし、方角からしてこの裏ダンジョンではないことがはっきりと理解をしたがアンナは何処に向かっているのよと思いながらも矢印に向かって走り始めた。




・・・一方、アクトは目的の場所を探しながら歩いていた。このへんなのは間違いはないとしてその場所はと思っていると大きな滝が目の前に現れたのである。


アクトは確か、この場所には滝みたいな場所は存在していないはずだからもしかしてこの近くなのかも知れないと思っていると滝壺の上に神社らしい建物を発見したのであった。


間違いないあそこが入り口だと理解をしたが記憶通りだと時期で異空間の扉が現れるので現れてくれると助かるのだけどなと考えていたら鳥居の先にあるのかも知れないと思って向かおうとしたその時にアクト!と呼ばれて聞き覚えがある声だなと思いながら振り返るとそこにはアンナがいたのである。


どうしてここが分かったのかと気になることがあったけど別にもうすぐにこの世界からいなくなるのだから別に良いかと思って向おうとするとアンナが自分に対して話しけてきたのだった。



「ちょっと待ちなさいよ!アクト、急に居なくなってどこに向かうつもりなのよ。私に黙って行くなんて礼儀がないのかしら」

「別に礼儀とかあったかな、ある程度に恩は返したつもりだけど」

「そうかしら学園でも家も色々と恩を貸したつもりだけどあなたはそうではなかったのかしらね」



・・・はあ〜、色々と面倒くさいけど確かに恩は少なかったかもしれないとも言えることは真実かもしれないと感じた自分はこれからの事を一切偽りもなく教えた。


そうするとアンナは信じられない顔をして私にどうして教えなかったのよと言ってから私はあなたにとってどうでも良いと言うつもりなのと言ってきたのでその通りだと一言だけ返して向かおうとした時に背後から攻撃される気配を感じ取りすぐに避けて流星刀を抜いて構えをした。



「いくら思い通りにならないからと言って攻撃するのはどうかなと思うけど・・・まあ、アンナには言葉では諦めてもらうことは出来ないだろうから分かってはいたけど。なら実力で分からせてあげることにするよ。それならばアンナもある程度に納得するだろうからな」

「・・・良いわ、アクトがそういう事なら私は全力で止めるだけよ!!そんな態度をするならある程度は覚悟を決めているのでしょうね」

「・・・良いけど圧倒的な力の前で泣かないでくれよ」



こうして自分はこの世界の最後の戦いを始めようとしていた。アンナの表情からとても苦しそうな顔をしていたけど自分はもうそんな事はなくなっていた。


覚悟を決めたのだからなのかそれとも彼女に対して何も思っていないからなのかそれとも他の理由なのかは自分でも分からないでいたのであった。

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