第44話、自分の為に消えてしまった者たちの為に

それから自分が目を覚ますと先程の光景に戻っておりすぐに蝮さんを探しても見つからずにそしてギリワン・ボルケーノの姿も消えており本当に消えてしまったと思いながら探していた。


探している最中にアンナたちなどが目を覚ますと何でこんなところにと何も覚えていない様子であり自分は何も言わないでおいた方が良いなと何も聞かずにいた。


そして渡辺通さんは誰ですかと聞かれてそこまで記憶がないのと思いながらしているとジュリアは若ちゃん、こんなに大きくなったのねと嬉しそうにして抱きしめてきたのだけど本当に覚えていないのだなと感じてしまった。


それからは何事もなかったようになり始めてきたので自分はギリワン・ボルケーノとか蝮さんとかの話を聞こうとしたけど向こうから信じられない言葉をを聞くのである。


二人ともそんな人は知らないと言っているのだ、それは可笑しいだろと言って蝮さんだよと伝えても皆は?として何も分からないでいた。


これはいくら何でもおかしいと思ったが原因が分からない以上はどうしようもないとしか言えなかった。


せめて何かあるかもしれないと蝮さんと過ごした事がある実家やその近くそして裏ダンジョンなど探索をして痕跡を探していた。


なにか見つかるかもしれないと考えて探しているとあるものを見つけるのであった。


その場所は蝮さんとしっかりとして話を初めて場所、大きなあの木の下に箱らしいものがありそれを開けてみると中には手紙らしい物を見つけて開けてみると文章があり自分は読み始めた。



  アクト様へ


アクト様・・・若様がこの手紙を読んでいるということは既に私は死んでしまったのかそれともギリワン・ボルケーノと道連れにして存在ごと消えてしまった事だと思います。


その為に時間もなく説明が不足していると考えますのでここに書き残しておきます。


まず初めに私はもう分かっているかもしれませんが生物兵器として作り変えられた存在でフェニックス伝説にも登場する生物兵器630で御座います。


驚くかもしれませんがこれを読んでいる以上は既にいなくなっておりますので心配などしないで下さい。


若様、これからは私が助けることが出来なくなり大変な事があるかもしれませんが若様ならきっと乗り越えてくれると信じております。


近くには多くの味方がいると思いますので私、一人が消えても何も問題はないと思います。


最後にこの近くに若様の為に色んなアイテムを隠しておきましたので宜しければ使って下さい。


若様のこれからの人生が幸せな事を何処に帰るのか分からない場所からでも祈らせて頂きます。


いつまでもお元気で・・・



         フェニックス軍、元馬廻り衆、蝮より




・・・・蝮さん、本当にありがとうございます。貴方が命をかけてまでしたこの行為を自分は決して無駄にしません。


自分はそう考えながらここまで自分のことを思ってくれていた人が亡くなったことに悲しみを覚えたけどこうして悲しんでいたら蝮さんがさんに申し訳ないとして自分は泣くことをやめて前に進み始めることにした。


そうして手紙と手紙に書かれてあった場所を探すとそこにはとても役に立つ上に希少なアイテムたちが数多く隠されていた。


ここまでの希少なアイテムをこれほどまでに集めるだけでも大変なのに自分のために・・・これは死後に蝮さんに会ったら感謝と自分の物語を伝える必要があるな。


ならこれからは今まで以上に頑張らないといけないなと考えていた。



蝮さん、自分のこれから起きる物語を楽しみにして待っていてくださいね。自分が必ず蝮さんに頑張って良かったと思わせるほどに素晴らしいと言わせてみせますからね。


だからどうか自分を見守ってくださいね、蝮さん・・・。

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