第43話、後はお願いしますって・・・
蝮さんの猛攻は続いておりギリワン・ボルケーノが部下を呼び寄せてもその部下達を倒しながらギリワン・ボルケーノと戦いを繰り広げていた。
おかげさまでこちらの数もかなり減ってきたので反撃に出ていた。向こうのあれほどに次元が違う戦いには介入はできないけどこれぐらいなら戦えるとして戦いをしていた。
そうして行く内にギリワン・ボルケーノの部下の殆どを倒してしまってギリワン・ボルケーノは役に立て駒共と怒りながら言っていたが既に立ち上がる程の体力は残されていないので誰も立ち上がることは無かった。
それを見ていた蝮さんがギリワン・ボルケーノに対して部下が倒れるまで頑張っているのだからお前もそこまで頑張ったらどうだと言って更に挑発をしていた。
するとギリワン・ボルケーノは悔しそうにしながら怒りだし蝮さんに向かって突撃をして行ったけどもしかしてギリワン・ボルケーノってプライドが高いから挑発に乗りやすいとかと思っていた。
そうして戦っているとやはり真正面の戦いで蝮さんの方が分があり押していた。
蝮さんの攻撃を避けようとしても蝮さんはしっかりと逃さないで攻撃をしていたのである。
蝮さんから繰り出されれる薙刀による攻撃を受けて傷がどんどん増えて深くなって行っていた。
これなら倒せると思っていた時にギリワン・ボルケーノがもはやこの体はこれまでだと言ってから急にギリワン・ボルケーノから黒い霊魂みたいな物が出てきてもしかしてあれが本体なのと思っていたら蝮さんが若様、急いで離れて下さいと言われた。
何!?と思いながらもすぐに逃げようとしたが黒い霊魂がものすごい勢いで自分の所に迫って来て自分の中に入り込んだのだ。
これってかなりやばいのかと思った次の瞬間に信じられないぐらいの頭痛が起きたのである。その痛みにその場で崩れて涙が流れる程に痛いのであった。
その痛みに耐えきれずに自分は気を失ってしまったのだった。
そうして次に意識を取り戻した時は真っ暗な空間でここは何処なのだと思っていると背後からここはお前の意識の中だよと言われてすぐに振り替えるとそこには見た事もない人物がいたのであるが自分にはすぐにギリワン・ボルケーノだと理解して言葉を出したのだった。
「あなたはギリワン・ボルケーノですね。ここに何でいるのですか」
「普通に考えて何でいると思っているのか考えてみたらどうかな」
「やはり自分の全てを奪う為に来たと言うべきなのですか」
「まあ、そんな所だな。しかし、初代は死んでいたこと。二代目は力の殆どを使っていたから意識もなく簡単であったが三代目はまさか意識があるとな、意外だったぞ」
なるほどこうして色んな人の魂を喰らいこうして生きてきたのかと理解をしていると素直に諦めてわしに喰われよと言ってから襲い掛かってきたのである。
自分はすぐに避けてから攻撃をしようとして魔術を発動させようとしたが全くも発動などせずに自分は驚いているとギリワン・ボルケーノがここはお前の魂の中であるから使えるわけがないだろうと言ってから不気味に笑いながら言ってきた。
「だからお前に残された道はわしに喰われる事しかないのだ。素直に大人しくするなら楽にさせてやるぞ」
「ふざけるなよ!そんな簡単に諦めてたまるかよ。最後まで抵抗させてやるよ」
そう言ったものの体力には限界がありこのままではいつかはと思っていたらギリワン・ボルケーノが誰かに殴られて吹き飛ばされてたと思うと現れたのは蝮さんであった。
蝮さん!!と叫ぶと蝮さんはとても嬉しそうにしてご無事で良かったと言ってからギリワン・ボルケーノの方に向かって行った。
「さて、ギリワン・ボルケーノ。年貢の納め時だな、いい加減にこの因縁を終わらせようぜ。無論、普通に殺すのではお前が死ぬことがないのは分かっているから俺に憑依させて上で・・・きさらぎ駅にいる化け物共に一緒に喰われたらどうなるかな?」
自分は何を言っているのか理解できないと感じているとギリワン・ボルケーノは先程まで余裕があった者とは思えない程に真っ青になりながらそんな事をすればお前も二度と転生など出来ずに死ぬぞと言ってきた。
それを聞いて自分はえ!?と思うしかなかった。転生なども出来ないって・・・それは完全に死ぬという事になるじゃないかと自分はすぐに蝮さんに対して話をした。
「蝮さん!それしかないのですか。それをしてしまえば本当に蝮さんはもう二度と転生など出来なく死んでしまうってあんまりじゃないですか」
「・・・若様、こんな俺にそこまで大切に思ってくれて臣下としてこれ以上もない嬉しい限りです。しかし、ギリワン・ボルケーノはこのまま放置していたら世界が混乱のままです。一人のために多くの者たちを巻き込む事などできないのです。若様、辛いかもしれませんが笑顔で見送って下され、俺は生物兵器として作られてしまった俺が世界のためにさして何よりも恩人やその家族たちの為に死ぬのです。生物兵器としてはこれ以上もない幸せですから」
そう言う蝮さんはとても良い笑顔をしてこちらを見ていた。そして蝮さんは無理矢理にギリワン・ボルケーノを捕まえてそのまま立ち去ろうとしていたので自分は追いかけて蝮さんと声を出して呼び止めようとしたが蝮さんは振り替えずにそのまま歩き出した。
「若様!ギリワン・ボルケーノが完全に死ねばギリワン・ボルケーノによって変えられた者たちも元に戻ります。そうすれば実の両親も友達も家臣たちもすべてが帰ってきます。なので若様は当たり前の幸せを噛み締めてください。それが俺に対する褒美になりますので宜しくお願いします!!俺は恩人、そして世界を救う神風になります・・・・・それでは若様、いつまでもお元気で」
それを言うと蝮さんはもう二度と振り替えずに必死になって暴れているギリワン・ボルケーノを捕まえてそのまま消えてしまった。
自分は蝮さんーー!!と声を出そうとした時に意識がまた遠のいて行ってしまったのだった。
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