第42話、絶体絶命

文字通りに四面楚歌とも言える状況になってしまったな。


背後は敵、前にも敵とどうしようにもない状況であり逃げようにも逃げることは不可能に近いと考えているとギリワン・ボルケーノが面倒くさそうな顔をして言葉を出し始めた。



「まあ、そんな訳だ。素直に諦めて死ね、英雄フェニックスの孫よ!!」



そう言うと周りの者たちが一斉に攻撃を開始をしてきたのである。自分はなんとかして避けながら逃げる機会を伺っていた、少なくてもこの城から抜け出して体制を整えないと勝ち目なんて1ミリもないと思っていた。


そうしたいけど相手もそれをさせるわけには行かないみたいで自分を完全に殺しに来ていた。


その時に一瞬だけ好きを見せたのでそこから逃げようとした時にギリワン・ボルケーノがわしから逃げれると言われながら攻撃をされてしまった。


しかもかなりの一撃でもらってしまって吹き飛ばされてしまった。


何とかして動かして応戦しようとしていたが先程の一撃に加えて数の多さで圧倒されていた。


味方がおらず敵しかいないこの状況で持っている武器を抜いて戦いをしていたが一人攻撃をすれば他の数名から攻撃をされると言う状況で打開策など見つからずに徐々に体力が失って追い詰められてきていた。


本格的にここで死ぬのかと思い始めていた誰も助けに来ずにここまでの大軍を相手には出来ない、自分もギリワン・ボルケーノの前に破れてしまうのかと思っていたその時に遠くから若様ーー!!と声が聞こえてきたけどどうやらダメージを受けすぎて幻聴まで聞こえてきたのかと自分はここで死ぬと思っていたら声はどんどん大きくなりそしてジュリアや渡辺通を吹き飛ばして現れてのは見たこともない男で誰だと思ってみていた。


するとその男は自分に対してアクト様、ご無事でしたかと言ってきたので自分は誰ですかと尋ねてみるとその男は答えたのであった。



「確かにこの姿で若様に会うのは初めてですからな。俺は前世で蝮だった存在の男てすよ、今は完全に人間として生きていますが若様が危ないと聞きつけてここまで駆けつけてきた次第で御座います」



マジで蝮さんなのですかと聞くと大マジですと言って自分に対して背後に隠れて回復でもしておいてくださいと言われてから蝮さんは前線に行くと蝮さんはため息を付きながら話を始めた。



「あのさ、ギリワン・ボルケーノ!お前は滅茶苦茶にしぶとくないですか。転生してこうして来ている俺が言えた立場でもないかもしれないけど」

「全くだ、お前ほどにわしの計画を邪魔をしている者はいない。ようやく死んでくれたと思っていたのにこうして再会するとは嫌な縁だな」

「それはこちらのセリフですよ、まさかこうして長年どころか転生を跨いでも因縁があるなんて誰も思いもしなかった事でしょうからね」



二人はそう睨んでいるとギリワン・ボルケーノの配下の一人が蝮さんに襲いかかったが蝮さんは何事もなかったようにして武器を受け止めてそのままギリワン・ボルケーノに向かって投げ飛ばした。


そしてそれを受け止めたギリワン・ボルケーノだが次の瞬間には既に蝮さんが近く前来ており接近戦を始めたのである。


そこ光景を見て間違いなく自分では場違いであることが嫌でも理解させられていた。あそこに入ってしまえば間違いなく死んでしまうと思いながら自分も他の者たちが攻撃をしてくるのでそれを避けながら戦いをしているとギリワン・ボルケーノがお前らそんな奴よりもわしを助けろと言って部下を呼び寄せたのである。


これはもしかして蝮さんが押しているのかと思っていると蝮さんがギリワン・ボルケーノに対して言うのだった。



「相変わらずに勝てないと思うとすぐに部下を呼び寄せる癖はやめたほうが良い、格好悪いからな。だから言うけど・・・来いよ、ギリワン・ボルケーノ、そんな部下たちなんか頼りにせずにかかって来い」

「ふん!そんな挑発など簡単に乗るものか」

「得物を突き立て俺の苦しみながら殺したいはずだったのではないのか、そうじゃないか、ギリワン・ボルケーノ」

「テメェを殺してやる!!」



・・・あの、しっかりとギリワン・ボルケーノが挑発に乗っているように見えるのですけどと言うか何処かで見たことがあるような気がするのですけど。



「さぁ、一対一だ!どうしたギリワン・ボルケーノ、そんなに俺が怖いのか」

「ぶっ殺してやる!へっへっへ、部下には用がねぇ、ヒャッハー!・・・誰がお前なんか、テメェなんか怖くねえ・・・野郎ぶっ殺してやる!!!!」



絶対に挑発に乗っているように見えるのですけど!!??とりあえずそうして二人の戦いになり始めた。


そうして介入するなと言われたせいで誰一人も介入することなく慌てていたらコイツなら襲っても問題はないだろうと思ったのであろう自分に一斉に襲い掛かってきたのであるが蝮さんが時間を作ってくれたので体制を立て直していたので迎え撃ち始めた。


こちらも大変だけどあちらを見てしまうとかなり楽な戦いなのは素人でも分かることなので頑張って戦いていた。


それにしてもいくら自分でもここまでの人数を相手にしていると難しいと思っているとギリワン・ボルケーノが血だらけになり明らかに死にかけていることは見てわかった。


これを見た一部の部下が標的を自分から蝮さんに切り替えて襲いかかって来たが蝮さんはすぐにあっと言う間に倒してしまった。


本当にこの人は強すぎませんかと思いながら自分は見て共に戦っているのだった。

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