第36話、依頼達成

そんな話をしているといつの間に目的の場所に辿り着いていた。


しかしながらここのボスはかなり強いのでいくら強くなった自分とはいえ苦戦はするだろうなと思いながら入ったのだけど入った瞬間に渡辺通さんがあっと言う間に倒してしまったのだ。


分かっていたけど滅茶苦茶に強くないですか!?自分もこの世界でかなり強い方だと思っているのですけど何か明らかに弱く感じてしまうのですけど。


もしかしてこの世界自体がかなり弱いとかそんな感じなのですかと思っていると渡辺通さんが何か感じ取ったのか説明をしてくれたのである。



「若様が自分は弱いのかと言う顔をしていますので某が説明を致します。世界の強さにはランクがありこの世界はA2クラスでございますから弱くはないで御座る」



うん?何、その階級みたいなやつはと聞くと渡辺通さんは説明をしてくれた。


どうやら世界には強さの階級がありこの世界はA2で一番下がC3で一番上がSとなっている。


ここ世界は上から3番目で普通にヤバい世界らしい、基本的にAに入れば人外魔境と呼ばれているのでこの世界は普通にやばい部類なのになんせ問題を起こしているギリワン・ボルケーノは元々Sランクの世界で存在していたもので普通に考えて戦ってはいけない感じなのである。


なんでそのSランクにいた他の存在はなにか対策はしなかったのかと聞くと対策して全滅したと言うのだ。


まじでどうすれば良いのですかと聞きたいし実際に会いたくはない。そんな会ってしまえば間違いなく死亡するのは見えている。


そんな事を考えていると渡辺通さんがそれでは修行を開始しますぞ若様と言われて自分は目的のアイテムを手に入れるついでだからと自分はこの時に完全に油断をしていたまさか蝮さんを超えるほどの厳しい修行が待ち構えていたのであった。


まあ、確かにこの状況だから強くなる事には越したことはないけど自分の限界レベルは102だからね、残り5しか残っていないからと思って伝えると渡辺通さんが限界突破するアイテムを物凄い量を出してきて満悦の笑みでこれでまだ余裕が出来たでござるなと渡辺通さん、間違いなく死亡するよ自分は。


それから自分は死ぬかと思うぐらいに鍛えられたのであった。普通に死ぬレベルのやつとも戦っては生き延びてまた戦いに行くの繰り返しで一週間ほど繰り返した。


それで自分は信じられないぐらいに強くなりこの世界の敵ならば普通に余裕で勝てるほどに強くなったのだ。


そのレベルなんと153である!裏ボスをもう一人でも倒せるほどに強くなっていた。


それなのに強くさせてもらった渡辺通さんには相変わらずに勝てずにいるのだけどユユリちゃんを助けるために必要なアイテムを手に入れので帰ることにしたのだった。


渡辺通さんは何か若様は今、付き合っている女子とかいますかと聞かれたのでどうしてそんなことを聞くのかと尋ねると実はギリワン・ボルケーノは寝取りなどが非常に大好きで一瞬でも油断をしていると寝取られると言うのだ。


そんなにと聞くと渡辺通さんは若様の母親もそうやって寝取られた事など教えてくれたのでそう聞くと他人事ではないのかもしれないと感じていた。


そうなるとアンナが心配になってきたと不安になっていると渡辺通さんが何か思い当たる事があるのですねと言われて話すと渡辺通さんは早くなんとかしたほうが良いかと思いますと渡辺通さんも心配そうに話してきた。


アンナも強いほうなのは間違いはないけどなんせ相手が相手だから心配になり自分は急いでアンナの屋敷に戻る事にしたのだった。


そうして渡辺通さんは某は部下を引き連れて戻って来ますと言って飛んでその場から立ち去った。


全くも心強いけど怖い人だったなと思いながら屋敷に入るとそこにアンナの姿はなくアンナはと聞くとメイドたちがここ最近は屋敷に戻って来ずに城にいるのだと言うのだ。


嫌な予感がするなと思い自分は城に向かおうとするとメイドたちが今の魔王城には私たちでは入らないように命令を受けておりますので入ることは無理ですと言われた。


確かに普通ならば無理かもしれないけど自分は姫様からとある依頼を受けていたので自分には魔王城に入れると伝えるとメイドたちはならば私たちも連れて行ってくださいとお願いをされるのだった。


アンナの事が心配なのであろうとメイド達の気持ちが理解できたので同行する形で共に魔王城に向かうのであった。


魔王城に辿り着くとすぐに門番が今は立ち入りは禁止にしていると言われたけど自分はユユリ様の依頼でここに来たのだと証拠の依頼書などを見せるとそれを見て門番の兵士たちは確かに本物だと言って通してくれた。


それにしてもどうしていきなりこんな事になってしまったのであろうか。原作ゲームではこんな展開はなかったのにと思っていたけどこれもあのギリワン・ボルケーノの影響なのかなと考えながら向かいながら自分は先に姫様であるユユリ様に品物を渡してくるからと伝えてメイドたちはなら!私達はアンナ様をと言ってすぐに走って何処かに向かってしまった。


本当にアンナはメイド達からとても慕われているなと良いなと思いながらも自分は姫様と会うために前に話し合いをした場所に来ていた。


そうして現れたユユリちゃんは何か元気がなさそうな感じをしていたので自分は笑顔で探していたアイテムを取り出してユユリちゃんに手渡したのである。


それを見るとユユリちゃんが驚きながら本当にもらっても宜しいのですかと聞かれたので自分はもちろんだと答えた。


その為に取ってきたのだから使ってくれないとただのレベル上げになってしまうからなと思いながら見ているとユユリちゃんに変化が起きてそうすると原作で葉何度も見た絶世の美少女がそこに現れたのである。


いやー、原作ゲームをやっていたから分かっていたけど滅茶苦茶に可愛い素顔をしているなと思いながら見ているとユユリちゃんは自分が目の前にいることを忘れてかなり喜んでいたそれこそ普段のふるまいから考えられないことであるが自分はやはり年相応な所があるのだなと温かい目で見つめていた。


そしてしばらくしてからそれに気がつくと真っ赤な表情をしながら今のは忘れてくれるとこちらとしても大変嬉しいのですがお願いできませんかと言われたので自分はそれは無理かもしれませんね、あれ程に喜んでいる姫様は初めて見ましたのでと笑って答えると真っ赤になりながら忘れて下さいと言われるのだった。

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