第33話、・・・姫様からのお願い
自分はそれから無理矢理な形であるけど子爵に命じられた。自分は全くも面倒な事になりそうだから断りたかったけどあそこで断るのは流石に悪いと感じて受け入れてしまった。
それにしても自分が魔王様から子爵に命じられたから一気に縁談の話も出てくるようになった。
自分は平凡な青春時代を送りたいだけに頑張っていたのに何かととんでもない事になってきていませんかと感じていた。
一応、全て保留として問題を先送りにしているだけになっているけど別に良いじゃん、そんな問題はもう少し後でも問題はないよねと思いながらここ最近は過ごしていた。
そしてアンナはこの前の事で王子とともに過ごす時間が増えていたので自動的に自分は一人または縁談でよってきた女性の相手ばかりをしていた。
たまには普通に暮らしたいのになと思っていると魔王様の使用人から魔王様の娘が自分に会いたいと言ってきたので是非とも会ってほしいと言われたのであった。
いつもなら適当に理由をつけて断るところであるけど相手が相手なので断るわけには行かないと感じて承諾したのである。
そう言えば魔王様の娘は確かメインヒロインの一人であったはずだと思い出しながら向かっていた。
しばらくして指定された場所に辿り着くとそこに待ち受けていたのは顔を包帯で隠している魔族、そうメインヒロイン一人、ユユリ・アフリ・ソールエンドと名前が長いからみんなはユユリと呼んでいる少女だった。
確かユユリ・アフリ・ソールエンドちゃんは天使からの呪いせいで人前に見せられる顔ではないという状態であるのだ。
勿論、この後に原作主人公であるレオンが彼女の呪いを解いて正式にメインヒロインとして入るけど完全に妹キャラで人気ランキングでは1位に輝いたほどに可愛らしい姿に性格をしている。
その為にこのユユリちゃんを少しでも早く助けるために死ぬほどにダンジョンに潜り続けてレベルアップをして目的のダンジョンを攻略する人が現るぐらいには人気キャラである。
自分はそこまで好きではないけどそれでも助けたいキャラには変わりはない。助かるまでのそれまでが辛い人生なので少しでも早く幸せになってほしいと思いで彼女を助ける為にあるアイテムを取りに向かうことになるなと思いながら話し合いを始めたのである。
「お忙しい中、私のために時間を作ってくれて誠にありがとうございます。私はユユリ・アフリ・ソールエンドと言います。覚えてもらえたら幸いでございます」
「こちらこそお招きいただきありがとうございます。もう分かっているかもしれませんが自分はアクト・イングールと言います。それとどのようなご用件で自分を呼んだのでしょうか、姫様」
そうして自分を呼んだ理由を聞いて見ることにしたのであった。それでも何となく分かるけど彼女は少しでも一族の役に立つ為に政略結婚をするために呼んできたのであろう。
原作主人公であるレオンはまだそこまでの活躍をしておらずその上にこの前に自分は古代魔術を多くの前で披露してしまったのでそれが目的なのであろうなと思って待っていた。
すると自分の予想通りでユユリちゃんは自分との政略結婚を提案してきたのである。将来に呪いを治すと絶世の美少女とみんなから言われる程になるけどそんな人と付き合ったら自分の身がある意味持たなくなるのでそれは遠慮してほしいけど彼女に自由な選択肢をさせる為にも頑張りますかと思いで自分はユユリちゃんに対して提案をするのだった。
「姫様、その話は今回は聞かなかったことにしてほしいです。その無礼を働いたとして自分に一つの提案があります。それは姫様の呪いを解く事です。実は姫様の呪いを解く方法があるのです、勿論ですが大変なことですけど不可能ではありません。自分に時間をください、必ずや姫様の呪いを解くように最善を尽くします」
それを言い終えるとユユリちゃんは包帯で顔を巻いているけど明らかに驚いた顔をしてこちらを見ていた。なので自分は真剣ですよと表情に出して見せていた。
それを見たのかそれが本当ならお願いをしても宜しいでしょうかとお願いをしてきたので自分は当然ですと答えてからこちらからもとあるお願いをしたのである。
それは裏ダンジョンでその必要なアイテムがドロップするのでそれを手に入れるためにも裏ダンジョンに潜っていく為に休学届を出してそれを認めてもらえませんかとお願いをするのであった。
伝えるとユユリはそれぐらいですなら私が何とか致しますのでお願いしますと言われたので正式に依頼をされたので自分はでは支度のためにこれにて失礼いたしますと言って立ち去った。
良し!これで正式にこれで休学出来るから遠慮なく裏ダンジョンに潜れる。縁談ばかり話しかけてくる日々も休めるぞと嬉しくなっていた。
その上に裏ダンジョンでレベル上げも出来るからこちらとしても嬉しいと思っている。今の感じでは必ず近いうちに負けてしまうと何となく理解をしていた。
だからこそ学園で過ごしていたら間違いなく大変なことになるので今回の出来事はこちらとしても嬉しい話だった。
それに魔王の娘を助けたと噂が流れたら少なくても自分に対して何かしらでやってくる者たちはいなくなるだろうからそんな意味でも頑張る必要ができていた。
そうして自分は学園に休学届を出してからまたしても裏ダンジョンに潜るために支度をしていた。
アンナには姫様から特別な依頼をされてのでしばらくお休みすると伝えておいたと実際に本当の事だから嘘は言っていない。
でも姫様、ユユリちゃんがあの呪いを解くために必要な場所は今まで裏ダンジョンの中でも一番危険な場所なんだよなと思いながら向かうのだった。
そうして自分はユユリちゃんの為にまたしても裏ダンジョンに来ていたのであった。何かと学園の次ぐらいにここに来ている気がするなと感じていた。
他の人から見れば危険すぎる場所であるけど自分からすれば何か実家に帰ってきたような感じとも言えるかもしれない。
そう言えば蝮さんは元気にしているのかな、暇ができたら遊びに来ると言っていたけどあれから全然会うこともない。
でも蝮さんは大変そうだったし無理は出来ないよなと思って裏ダンジョンに入ろうとした時に待て!と何処からか呼び止められた。
自分はもしかして待ち伏せかと思って武器を構えてから何者ですか!?姿を現しなさいと言ってから構えていたら上にいますと言葉が聞こえてきたので空を見上げるとそこには黒い羽を広げた天使でもない別の存在がそこにいたのであった。
そうだなもし例えるなら烏天狗と言ったほうが良いかもしれないと感じながらも敵なのか味方なのかは分からないので刀をいつでも抜ける状態にしながら話を始めるのだった。
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