第30話、再戦アンナ戦

審判が開始と言った直後にお互いに攻撃を始めたのだけど前とは明らかに桁違いにアンナの攻撃の速度が上がっていたのだ。


それこそ大天使ミカエルに迫りくるレベルで強くなっていただけどこれならばまだ勝てると思っていた。


けれどもアンナには余裕な表情もありまだまだ奥の手があるなと感じていた。


どんな方法で仕掛けてくると思っているとアンナが氷魔術で攻撃をしてきたので自分は刀でそれらを防ぎながら反撃をしようとこちらは炎魔術で対抗して攻撃をしてきたけど向こうもこちらと同様でレイピアで自分の炎魔術を切り裂いて無効していた。


いやいや、確かに急に発動したからそんなに強くはないかもしれないけどだからと言ってもレイピアで防ぐのは流石としか言えなかった。


やはりここは最上級または古代魔術で一撃を与えるしかないのかと思っていると向こうは先程と同じように氷魔術で攻撃をしてきた。


先程の攻撃をして通用しなかったのは知っているのにまた同じ手を仕掛けてくるなんて何かあるのかと考えながら防いでいた。


そしてアンナの表情を見ると何か上手く行っていると言う表情にも見えて何か嫌な予感をしていた。


しかし、それが何のかは分からずにいたのである。その時にアンナが氷魔術の強力なやつを出すつもりなのはすぐに感じとれたのでさせるかと思いで動き始めた。


するとアンナが嬉しそうにしてこの時を待っていましたわと言ってすぐに氷魔術を発動させてのである。



「全ての始まりを告げし、属性よ、今こそそのもの等の終焉をもたらしなさい。ダイヤモンドダスト!!」



自分はこの時になってどうしてこんなに早く氷魔術が発動できたのか理解をした。


アンナは自身が戦いやすい環境を作っていたのだ。先程の攻撃は自分に対してやつではなかった。


そう、周りに散らばってこの辺一帯に氷魔術を展開させていたのだ。そしてアンナはそれに気が付かれないようにして立ち回っていたのだ。


あたかも攻撃を防がれているように見せていたのである。そして自分の油断を誘うために最後に時間がかかるだろう高度な氷魔術を発動させるようにして呼び寄せたのであった。


しまったと思っていたがそれと同時に自分はもう一つのことで驚いていた。


それはアンナが氷魔術の古代魔術を使ってきたことであった。アンナー!いつの間にそんな魔術を覚えたのと驚きを隠せないでいたが周りからもえ!?と言う声で一つになっていた。


それはそうだ!魔王様すら扱えない古代魔術が出てきたら誰でも驚くに決まっているでしょうが。


それよりもその魔術を受ける自分が一番やばいですけどこの世界に転生してからそんな魔術を受けた事があるのは数少ないですけど!?


自分はとりあえずすぐに体全体に炎魔術で付与させてある程度の攻撃は緩和できるはずだと思いながら自分はアンナが繰り出した氷魔術のダイヤモンドダストをまともに受けたのであった。



「ぎあぁぁぁぁぁぁ、滅茶苦茶に寒い上に痛いですけどぉぉぉぉぉ」



そんな叫びながらも何とかして耐えきったけどかなりダメージが受けた上にかなり厄介なことに起きたのである。


それはアンナのダイヤモンドダストで自分の魔力行路が氷漬けにされて一部の属性が使えない状態になってしまったのだ。


それも自分の大切な炎属性と同じ氷属性が使えない状態になり時間が経てば治るけど戦闘している間は無理だろうな。


しまったな、自分の攻撃手段が無くなってしまったな・・・いや、まだ雷と風属性が残っていると気がついた。


これならば何とかして逆転できるかも知れないと感じた、それにしてもこの魔術を使わないといけなくなるなんて本当にここまで成長したのだなと感じた。


それに自分もこの状況を逆手に取りますかと思いで反撃体制を整え始めた。


こんなにやられては簡単に負けられないよねと思いながら自分は雷魔術の発動をして電気を溜め込み始めた。


この雷魔術は身体に電気を溜め込むことができるので一気に発動が可能になっている。その代わりに溜め込んでいる時は静電気などが凄いけどそこは気にしては駄目だから。


そんな思いで冷え切った体を温めるためにも自分はアンナに対して攻撃を繰り出していた。


動かさないと体が冷え切っては満足に動けなくなるのは見えているので全力で体を動かしてなんとかしていた。


無論、そんな動きをすれば確実に体力が失ってこちらが先に倒れてしまう可能性があるけどそんな風に選択する余地がなくなったのでこの方法でなんとかするしかない。


そうして自分はこの方法で戦っているとアンナから鍔迫り合いの時に話をしてきたのである。



「流石、アクトね。私の切り札とも言える魔術を受けても倒れないなんてやはり貴方は最高ですわ」

「こちらとしてはいつの間に氷魔術の古代魔術を覚えたのか気になるところだけどそれは戦いが終わってからゆっくりと話を聞くからな」

「あら?この状況でまだ勝つつもりなのかしらいくらアクトでも流石に無理があるのじゃないかしら」

「さあな、やってみないと分からないだろ」



そう言ってから後退してから自分は雷魔術の古代魔術クラスのヘルズライトニングを繰り出そうとしていた。


しかし、それが分かったのかアンナは残念だったねと言って流石に避けきれると言って余裕そうにしていたけどなら避けてみなと言って自分はヘルズライトニングを発動させるのだった。



「雷鳴よ!地獄より舞い上がり大地に災いを齎せ!!ヘルズライトニング!!!」



空から大地に大きな雷が舞い降りてアンナにめがけて落ちてきたがアンナの反射神経で避けられてしまった・・・まあ、予定通りだと思って見ていると周りにあった氷が溶けて水溜りになっていたので水から通して自分が放ったヘルズライトニングが受けたのであった。


アンナはものすごい痛そうにしていたけど実際に覚えるまでかなり苦労をしたからな間違って自分に対して当てた時は痛すぎて死ぬかと思ったぐらいだからなしかもその後に麻痺が続くのでこの勝負は貰った。


そうして自分が出したヘルズライトニングが終えるとアンナはピクピクとして動いていたのでとりあえず生きていると言うとアンナは何とかしてうんと頷いた。


そして今回は自分の勝ちで良いかと尋ねるとうんと頷いたのでそれを見ていた審判が勝利宣言をするのだった。



「この度の決闘の勝者、アクト」

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