第9話、学園生活・・・見事にボッチになりたくはない!!

それからある程度に叩かれ続けたけどその後に説明した通りに魚など確認すると今度からは気をつけるようにと言われてしまった。


全くもアンナも朝派だったなんて知るわけ無いだろうと伝えるとアンナは私はこう見えて周りから美女とか言われているからストーカーでもして知っていたのではないかと考えていたらしい。


まあ、確かにアンナは美女だけどそこまで自分は落ちぶれていないからと伝えた後に朝ごはんの支度をして食べ始めるのだったけどアンナやメイドたちからは本当に料理の腕だけは勝てる気がしないと変なところで敗北を受け入れていた。


そんな所で敗北を受け入れてどうするのですかと思いながらも美味しいと思ってくれるなら問題はないかなと考え直して自分は先に学園に向かい始めるのだった。


すると周りは色んな人と一緒に登校しているのに自分だけは一人で登校していたので滅茶苦茶に目立っていた。


周りからあの下等生物が昨日、悪魔の同級生を一人で倒したらしいとかどんな卑怯な手を使ったのかとか気持ち悪いとか陰口を言われていた。


まさか、前世も中学、高校時代に言われていたけどまさか今回もこんな風になるとは思いもしなかった。


やはり生まれ変わっても結局は根本を変えないとこんな事になるのだなと感じた。


強いて言うのであれば強くなった事で虐めなどは無いことだけが前よりも良くなったと誇れることかな。


それでも前世と同じで学園でボッチなのは変わりはしないけど・・・やはり駄目だ。今回はしっかりとした青春を送るためにも友達を作らないとその為にも頑張って行動をしよう。


そうして意気込んで来たのは良いけどクラスに入ると周りは自分を遠目で見て陰口を言うものが大半で一部の者たちはそもそも興味がないのか何も気にせずにしていた。


陰口を言っている者たちとは仲良くするのは難しいと考えた自分はせめて何も興味を示していない者たちから仲良くしようと考えてどんな言葉をかけたら良いのかと考えていた。


でもそもそも前世で仲良くすることを失敗ばかりをしていた自分がこんな差別が強いこの状況で友達を作るなんて無茶苦茶だと気がついて絶望をしていた。


ならば授業中に良いところを見せれば評価を変えてくれるかもしれないからそうして頑張ろう。


自分にはそれしか方法がないと考えたけどどの様に活躍をすれば良いのかと考えていた。


ともかく授業で目立ちそうな事を頑張れば周りも良い印象を与えるだろうから期待しようと感じて機会を待つことにした。


そうしてその時は意外と早く来たのであった。それは魔術の授業でその好機が訪れたのである。


そう、実際に魔術を使っての練習でそれなりに強くなったので周りから見返しなど出来るはずだと考えながら校庭に出た。


そうして今回は属性の中でも炎系を実践と説明するというのだ。これはかなり助かる自分は知っている通りに【炎の極意】を習得しているので良いところを見せれるぞと思いで楽しみにしていた。


そうして校庭に出たのは良いけどいきなり説明が長く滅茶苦茶に眠たくなってきた。寝たらだめだと思いながらも睡魔に勝てないなと考えながら必死に戦っていた。


その時に担任の先生からアクトくんと呼ばれてハッとして返事をした。


寝ていませんよとアピールしようとしていたら担任の先生が優しい声と表情で先程の話に協力してくれますよねと話してきたけど睡魔と戦っていたせいで何も聞いていなかったと言えなかったので素直にはい!と返事すると周りと先生が良い答えだと嬉しそうにしていた。


何だろうなと思いながらも自分は先生に指定された通りに動きだして何を始めるつもりだと思っていたら他の生徒たちが一斉に炎系魔術を発動して自分に向かって放ってきた。


でも自分は【炎の極意】を持っているので自分よりも弱い炎魔術は全くも聞かないだよな・・・なるほど!だからこそ先生は自分を的代わりにしたのか、納得したと感心をしていた。


周りも啞然としていると先生が極意に関して説明をして周りを納得させていたのを見てさすが先生だと思っていると先生がこのまま付き合っても宜しいかなとお願いをしてきた。


それは勿論です、【炎の極意】を持っていますから是非とも練習の的代わりにしてくださいと伝えた。


すると他の者たちは嬉しそうにしてそして先生は何かホッとした表情をしてからまたしても再開した。


自分はその間はゆっくりとしても良いと言われて寝ても良いですかと聞くと先生から正式に許可が降りたのですぐに眠りについた。


その間にもみんなは必死に自分に対してダメージを与えようと炎魔術で攻撃を仕掛けていたけど自分は痛みなどなくむしろ眠気で寝てしまった。


次に目が覚ますとアンナの水魔術によって起こされてもう授業が終わるからと言われて確認するともう終わる寸前だったのでアンナにありがとうと感謝を伝えてから両腕でほっぺを叩いて自分自身を起こした。


それにしてもここまで授業中で爆睡したのは久しぶりであった。


その後に自分も授業中なので一度は使ってほしいと先生に頼みこまれてそれはそうですよねと思いながら中級クラスのファイアーを誰もいない所にめがけて放った。


それを見ていた先生が鼻水を垂らして驚いて口も開けていたけどそこまで驚く事なのですかと思いながら先生と声をかけると先生は言葉を出し始めた。



「・・・まあ、人間としては中々だと思いますよ、これからも怠けることもなく向上心を忘れることもなく」



そう言って評価をしてくれたので自分はありがとうございましたと感謝を伝えてからその場をあとに始めた。


それにしても殆ど寝ていたのは流石に悪かったかなと思いながらも戻っていく時にある者から先程のやつは中々イカれていたが見ている俺は楽しかったぜと嬉しそうに答えてくれた。


嘘!?他の人が自分に声をかけてくれただとその事でとても嬉しくなり自分は内心で滅茶苦茶に喜んでいた。


あのような事をすれば意外と人気が取れるのだなと理解をしたので自分はまた機会があればやろうと決意をするのだった。


ついでに原作主人公のレオンは何かこちらに対してとても敵対心を出している目をしてみていたけどこちらは寝ていただけですからね!?


生き物の3大欲求に素直に従っていただけですからそんなに怖い目でこちらを見ないでください。


自分は別に他の人と仲良くして平凡な青春を送りたいだけなのですから。できる事ならば仲良くしてくれると助かるのですけど・・・。


そんな思いも当たり前だけど届くことはなく原作主人公、レオンと仲良くなるのはまだ先になりそうだな。


本当なら原作主人公、レオンと仲良くなって楽しく物語に介入もしながら平凡に青春を楽しみたいだけなのになと考えていた。


そんな事を考えている近くでアンナはアクトに対して考えているのであった。


それは前の勝負で彼は近接戦闘が得意と考えていたがあまりにも強過ぎる炎魔術の力を見てもしかしたら彼は本来は遠距離攻撃が得意なのではないかと色々と考えていた。


半月後に再戦する時に必ず勝つため彼を調べていたが未だに底を知らない彼を見て本当に勝てるのであろうか。


しかし、彼女の家の誇りを傷つけたのにこのまま黙って逃げればいつかはお父様に殺されてしまうかもしれないとそんな気持ちを抱いていた。


次も負けてしまえば私の命の保証はどこにも無いのだから。一人、穏やかな気持ちになれずにアクトを見つめているのだった。

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